▼2013年9月22日行われたヤンキー・スタジアムでのメタリカの演奏
『
朝鮮日報 記事入力 : 2013/09/27 09:45
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/09/27/2013092700813.html
安倍首相「私を右翼の軍国主義者と呼びたいならどうぞ」
米国を訪問している日本の安倍晋三首相が「中国脅威論」に言及し、日本が集団的自衛権を行使する必要がある、と主張した。
安倍首相は今月25日(現地時間)、ニューヨークのハドソン研究所で講演を行い
●.「日本の隣には軍事支出が少なくとも日本の2倍で、毎年10%以上の伸びを20年以上続けている国がある」
として中国を批判した。
その上で
●.「日本は防衛費を(2013年度に)11年ぶりに増額させたが、前年度に比べ0.8%の増加にとどまっている。
(それでも)私を右翼の軍国主義者と呼びたいのであれば、呼んでいただきたい」
と語った。
これは「安倍首相は戦争の道を目指す軍国主義者」という中国側の批判を意識した発言で、実際に
軍国主義の道を歩んでいる国は、日本ではなく中国だという考えを逆説的に表現
したというわけだ。
また、安倍首相はこの日の講演で、日本が「積極的平和主義」を実践するためには、集団的自衛権の行使が必要だ、と強調した。積極的平和主義とは、「(第2次世界大戦の)戦犯国家」ではなく「経済大国」としての日本が、その経済力に合わせ、軍事・外交面でも役割を強化していくべきという趣旨の主張だ。
安倍首相は
「米国が主たる役割を務める地域や世界の安全保障の枠組みの中で、日本が鎖の強さを決定付けてしまう『弱い輪』であってはならない。
私に与えられた使命は、日本人に対し、積極的平和主義の旗を誇りを持って掲げるよう求めることだ」
と述べた。
さらに
「国連平和維持活動(PKO)に自衛隊と共に参加している国の軍隊が攻撃されても、集団的自衛権の行使を禁じる現在の憲法解釈のため、自衛隊が駆け付けて反撃することができない」
とも訴えた。
集団的自衛権とは、同盟国が第三国に攻撃された場合、自国が攻撃されたものと見なし、相手国を攻撃できるという権利だ。
日本の歴代政権は、交戦権を認めない現行憲法に従い、集団的自衛権を保有してはいるものの、行使することはできないとの見解を示してきた。
だが、安倍首相は憲法解釈を変更し、集団的自衛権の行使を容認する方針だ。
この日の講演は、安倍首相が米国の保守系シンクタンクであるハドソン研究所から、国家の安全保障に貢献した人物に贈られる「ハーマン・カーン賞」を受賞した記念に行ったものだ。
なお、外国人の受賞者は安倍首相が初めてだ。
一方、安倍首相はこの日、ニューヨークの証券取引所で行った演説で
「日本は原子力発電の技術を放棄しない。
福島第一原発の事故を乗り越え、世界最高レベルの安全性をもって、世界に貢献していく」
と述べた。
また、いわゆる「アベノミクス(安倍首相の経済政策)」について
「投資を促進するため、大胆な減税政策を断行する。
また企業に関する規制を緩和し、日本を『創業大国』にしていきたい」
と語った。
安倍首相は26日(現地時間)の国連総会で、女性の人権や積極的平和主義を強調する演説を行う予定だ。
安倍首相のこのような演説は、旧日本軍の慰安婦強制動員をめぐる批判的な世論が国連を中心に広がっているのに歯止めを掛けるための措置だ、と毎日新聞は報じた。
』
『
サーチナニュース 2013/09/27(金) 11:49
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0927&f=national_0927_027.shtml
【中国BBS】安倍首相の発言、中国ではねじ曲げられ報じられる
安倍晋三首相は25日、米ニューヨークのハドソン研究所で講演し
日本の防衛費の伸びが中国の10分の1以下であることを指摘し、
「もし私を右翼の軍国主義者と呼びたいのならどうぞ」
と中国をけん制した。
中国大手検索サイト百度の掲示板にこのほど、安倍首相の発言に関するスレッドが立てられ、中国人ネットユーザーから反発の声が多く寄せられた。
中国のネットユーザーらは
●.「中国メディアの宣伝によると、安倍首相は“右翼と呼びたければどうぞご自由に”とだけしか伝えていない。
完全に文脈を無視している」、
●.「わがメディアお得意の“一部だけを引用”する方法にしてやられているな」
などのコメントが寄せられた。
実際、中国メディアによる報道を見ると、安倍首相が指摘した
“中国の防衛費は毎年10%以上の伸び率が20年以上続いている”
という部分は省略され、
“右翼と呼びたければそう呼べば良い”
の部分だけが強調されている。
多くの中国人が発言の意図を誤解してしまったと思われる。
スレ主は、安倍首相の発言の前後も紹介しているため、
●.「オレたちは毎年10%以上の伸びなのに、伸び率が0.8%の国を軍国主義と呼ぶのは平等だろうか?」
と疑問を呈すユーザーもいた。
中国メディアが自国に都合の悪い部分を伝えないのはいつものことではあるが、安倍首相の今回の発言の意図は、中国メディアによって完全にねじ曲げられてしまっているようだ。
』
ではその、ねじ曲げられた中国の報道とは。
『
レコードチャイナ 配信日時:2013年9月28日 19時10分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=77313&type=0
危険な安倍式「どうぞそうお呼びいただきたい」―中国紙
2013年9月27日、中国の人民日報は「危険な安倍式『どうぞそうお呼びいただきたい』」と題した記事を掲載した。
以下はその内容。
安倍氏の横暴と恐れ知らずには「成長」過程がある。
いつの日か条件が熟しても、または頭に血が上りすぎても、今日の勝手な妄言が現実の冒険に変わることはないと誰が保証できよう?
日本の安倍晋三首相は25日、米ニューヨークのシンクタンクで講演し、日本を率いて「積極的平和主義の国」にすることを固く誓うと同時に、なんと
「私を右翼の軍国主義者と呼びたいのであれば、どうぞそうお呼びいただきたい」
と公言した。
かくも悪辣な政治的レッテルを自らに貼る自信はどこから来るのか?
軍国主義的侵略の歴史の魂を公然と招きかえし、至る処でもめ事を引き起こす政治屋が、どうして日本を真の意味の積極的平和主義へと導くことができようか?
安倍氏の講演の全文を入念に読み込むと、安倍氏がニューヨークで売り込んだのが、価値観同盟をかき集めるという妄想、平和憲法を改正するという衝動、中国の国際的イメージを毀損するという腹黒い魂胆に過ぎぬことが難なく見てとれる。
講演に何か新たな情報があったとすれば、それは破れかぶれの横暴、および正義や世界公認の正しい道理に挑戦する恐れ知らずがエスカレートしているということだ。
安倍氏は講演で価値観同盟を築き、間もなく到来する「インド洋と太平洋の世紀」を「盟主」と共に指導すると放言した。
安倍氏の自信は「日本は最も成熟した民主国家の1つである」との自らの判断から来ている。
歴史事実を覆し、戦後の国際秩序と取り決めに挑戦してもなお「最も成熟した民主国」でいられるのだとすれば、そのような「民主」は一体どんな代物なのか?
価値観の看板を高く掲げて未来をリードしたいのなら、まず国際社会に受け入れられる「普通の国」にならなければならない。
平和憲法改正によって束縛を解き、地域と世界の安全保障枠組における「弱い一環」であることを変える。
安倍氏は戦後体制改変の激しい衝動を再び披瀝した。
この衝動は一体「世界の福祉や安全保障」により多くの貢献をしようとするものなのか、それとも妨害し、破壊しようとするものなのか?
英紙フィナンシャル・タイムズの論評に耳を傾けてみたらどうか。
「隣国を怒らせる安倍政権の挑発的言動と侵略の歴史を歪曲する態度は、アジア太平洋地域の平和と安全を脅かす」。
日本の有識者もこの脅威を目の当たりにしている。
東京大学の高橋哲哉教授は「歴史に対する評価が必要に基づき随時変化する」安倍氏の歴史観は国防軍創設、海外での軍事行動展開などの計画と相まって、「隣国が非常に危険な動向と捉えるのは明らか」と指摘した。
講演で安倍氏は日本の防衛費が中国の軍事費の半分に過ぎないこと、防衛費の伸び率が中国よりも低いことを挙げて「中国の脅威」を誇張しようと企てた。
なんたるでたらめなロジックだ!
もし軍事費の多寡のみを根拠に世界に対する脅威の程度を断定するのなら、筆頭は米国を置いて他にないではないか?
中国は平和的発展路線を堅持し、防御的国防政策を遂行しており、戦略の意図は透明だ。
中国による正常かつ正当な国防能力の発展は、いかなる国に対しても脅威とならず、四の五の言う権利は日本にない。
「私を右翼の軍国主義者と呼びたいのであれば、どうぞそうお呼びいただきたい」は、安倍の講演中の憤懣やるかたない反語だ。
問題は、「右翼の軍国主義者」が自分にとって敏感な言葉であることを安倍氏が全く自覚していないことが、この反語によってはっきりと示されたことだ。
彼からすると、侵略定義未定論をぶち上げ、「村山談話」見直しを言い放ち、靖国神社の亡霊を間接的に参拝し、慰安婦問題が国家犯罪であることを認めないのは、正当至極な行動であり、「ポリティカル・コレクトネス」に背くやましさや恥ずかしさはみじんも感じていないのだ。
安倍氏の横暴と恐れ知らずには「成長」過程があることに注目する必要がある。
この成長には、誤った方向に沿って滑り落ちる加速度作用があり、日本社会の右傾化の激化という環境によって引き立てられており、外的圧力がまだそれを直ちに抑えられていないこととも関係がある。
言葉は心の表れ、理念は行動の指針。
いつの日か条件が熟しても、または頭に血が上りすぎても、今日の勝手な妄言が現実の冒険に変わることはないと誰が保証できよう?
安倍式「どうぞそうお呼びいただきたい」は、改めて警鐘を鳴らしている!
(提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/TF)
』
中国が相当に苛立っていることがわかる。
確かに、具体的に数字を出されたら、誰もが安倍首相のほうに分があると認めてしまう。
●.「安倍氏は日本の防衛費が中国の軍事費の半分に過ぎないこと、
防衛費の伸び率が中国よりも低いことを挙げて「中国の脅威」を誇張しようと企てた」
という抽象的な表現よりも、
●.「日本の隣には軍事支出が少なくとも日本の2倍で、毎年10%以上の伸びを20年以上続けている国がある。
日本は防衛費を(2013年度に)11年ぶりに増額させたが、前年度に比べ0.8%の増加にとどまっている。
(それでも)私を右翼の軍国主義者と呼びたいのであれば、呼んでいただきたい」
という具体的な数値に基づく説得力にはまるで勝てない。
こう見ると、習近平より安倍晋三の方がはるかに役者である。安倍首相は自信満々であり、明るいイメージをふりまき、なにかにつけて透明性がある。
習近平はいつもニコニコしているが、底知れぬ冷酷さがオーラのように取り巻いていることがわかる。
比較すると、「負けた」という感じを受けるためにどうしても中国政府は大仰に反応することになるようだ。
『
ロイター 2013年 09月 28日 04:57 JST
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPTJE98Q02420130927
日本、中国との領有権問題で緊張高める行動は起こさず=安倍首相
●サーチナニュース (編集担当:畠山栄)(写真はイメージ:25日、訪米中の安倍首相がニューヨークで開催された国連主催のイベントでスピーチする様子。
[ニューヨーク 27日 ロイター] -
安倍晋三首相は27日、訪問先のニューヨークで記者会見を行い、中国との東シナ海の
●.尖閣諸島(中国名、釣魚諸島)の領有権をめぐる問題で日本は譲歩する用意はない
としながらも、
●.緊張を一段と高めるような行動は起こさない
との考えを示した。
安倍首相は、日本政府は領土主権をめぐり譲歩はしないとしながらも、政府はこれまでも冷静かつ断固としてこの問題に対応してきたとし、今後も緊張の高まりにつながるような行動は起こさないと述べた。
また、今月初めにロシアのサンクトペテルブルクで開かれた20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)に出席した際、中国の習近平国家主席に、両国は対話を再開する必要があるとの考えを伝えたことを明らかにした。
そのうえで、
●.対話への道はいつも開かれており、中国側も同様の心構え持っていることを切に望んでいる
と述べた。
安倍首相は国連総会に出席するため、ニューヨークを訪れている。
』
『
安倍首相 "集団的自衛権行使容認"に意欲
NY・ウォール街で安倍総理 アベノミクス売り込む(13/09/26)
NY証券取引所における安倍総理スピーチ-平成25年9月25日
』
『
ウォールストリートジャーナル 2 013/09/27 7:12 pm
http://realtime.wsj.com/japan/2013/09/27/%E5%AE%89%E5%80%8D%E9%A6%96%E7%9B%B8%E3%80%81%E7%B1%B3%E5%9B%BD%E3%81%A7%E3%82%BF%E3%82%AB%E6%B4%BE%E7%9A%84%E5%A7%BF%E5%8B%A2%E3%81%A8%E7%B1%B3%E3%83%9D%E3%83%83%E3%83%97%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%81/?mod=WSJJP_hpp_MIDDLENexttoWhatsNewsThird
安倍首相、米国でタカ派的姿勢と米ポップカルチャーの知識を誇示
かつて安倍晋三首相が自らの殻に閉じこもっていたとすれば、今は明らかにそれを破っている。
ニューヨークを訪問中の首相は行く先々で演説を行い、まず自らの防衛政策に対する批判をけん制した。
その数時間後、今度は自らの経済政策を外国人投資家に売り込むとともに、ゴードン・ゲッコーから野球選手、メタリカまで、関連のあるなしにかかわらず米国のポップカルチャーを端々で引用した。
首相は25日、ニューヨークのホテル「ザ・ピエール」で行われた米保守系シンクタンク、ハドソン研究所主催の会合で、安全保障に貢献した“先見性のある”指導者に贈られるハーマン・カーン賞を授与した。
米国人以外では初の受賞で、これまでロナルド・レーガン元大統領、ヘンリー・キッシンジャー元国務長官、ディック・チェイニー前副大統領など米国の保守派指導者が受賞してきた。
首相は授賞式に集まった聴衆に向けたスピーチで、世界の治安を維持する上で日本の軍事的役割を拡大する必要性が高まっていることを長々と説明した。
「この時代、全てがつながっている。宇宙空間には国境がない。
化学兵器は国境を超える。私の国は(世界の安全保障の)鎖の強度を左右してしまう弱い一環であることなどできない」。
首相はこう述べた。
また、
「すぐそばの隣国に、軍事支出が少なくとも日本の2倍で、米国に次いで世界2位という国がある。毎年10%以上の伸びを20年以上続けている」
と語った。
名指しこそしなかったものの、「すぐそばの隣国」が中国のことを指しているのは明らか。
この発言により、中国をけん制するとともに、安倍政権の下で日本が過去の軍国主義に戻る可能性があるとの執拗(しつよう)な批判を一蹴した。
さらに、
「私を右翼の軍国主義者と呼びたいのであれば、どうぞ呼んでいただきたい」
と述べ、日本は
「地域、世界の平和と安定に今までにも増して積極的に貢献していく国になる」
と語った。
その数時間後、ニューヨーク証券取引所(NYSE)で行った演説ではギアを素早く切り替えた。
自らを招待してくれた相手に敬意を表し、スピーチは映画「ウォール街」への言及で幕を開けた。
「世界経済を動かす『ウォール街』。
この名前を聞くと、マイケル・ダグラス演じるゴードン・ゲッコーを思い出す」。
首相はこう語った。
それら聴衆の中に、マイケル・ダグラスやその架空のホワイトカラー犯罪について知らない人はまずいないだろう。
さらに、
「今日は、皆さんに、『日本がもう一度もうかる国になる』、23年の時を経てゴードンが金融界にカムバックしたように、『Japan is back』だということを話すためにやって来た」
と述べた。
また、スピーチ後半にも再び
「ゴードン・ゲッコー風に言えば、世界経済回復のためには、3語で十分だ。
『Buy my Abenomics』。
ウォール街の皆さんは、常に世界の半歩先を行く。
だから、今がチャンスだ」
と語った。
さらに、日本の復活を、米大リーグのニューヨーク・ヤンキースで19シーズンにわたってプレーしたマリアノ・リベラ選手にたとえる場面もあった。
「明日は、マリアノ・リベラ投手にとって、ヤンキースタジアムでの最終試合だ」
と首相は述べ、
「リベラのカットボールのように、日本が本来持つポテンシャルを思う存分発揮しさえすれば、復活できる」
と語った。
さらに、女性の社会への積極参加を促す取り組みついて触れた際には、NYSE初の女性会員となったミュリエル・シーバート氏や、米国の新たなメディアのリーダーである、リベラル系ニュースサイト「ハフィントン・ポスト」の創設者、アリアナ・ハフィントン氏の名前を挙げた。
しかし、演説が進むにつれ、ポップカルチャーに例えたスピーチは、難解度を増していった。
日本製の電気自動車向けリチウムイオン電池がいかに世界で普及しているかを説明した場面では、次のように述べた。
「次世代の自動車は、『インテル・インサイド』ならぬ、『ジャパン・インサイド』だ」
さらに、ゴードン・ゲッコーのセリフを言い換えて演説は終わりかと聴衆が思い始めたところで、究極の引用で締めくくった。
日本が2020年東京五輪開催をきっかけとする経済成長への期待で高揚感の中にあることを示す上で、リベラ選手の入場曲となっているハードロックナンバーを用いて次のように語った。
「あたかもそれは、ヤンキースタジアムにメタリカの『Enter Sandman』が鳴り響くがごとくだ。
もう結果は明らかだ」
記者: TOKO SEKIGUCHI
原文(英語):PM Abe Shows Off Hawkish Stance, Pop-Culture Knowledge
http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2013/09/27/pm-abe-shows-off-hawkish-stance-pop-culture-knowledge/
』
『
ロケットニュース24 3時間前
http://rocketnews24.com/2013/09/28/373286/
安倍晋三首相が演説でロックバンド「メタリカ」について言及
/ 首相「メタリカの『エンターサンドマン』のよう」
安倍首相は2013年9月25日に、ニューヨーク証券取引所で演説を行った。
その演説の最後に驚くべきことを口にしていた。
東京オリンピックの開催が決まった日本の今と未来について、首相は世界的なロックバンド「メタリカ」の名前を出して、次のように語ったのである。
●・安倍首相がメタリカを口にする
「49年前の東京オリンピックは、日本に高度成長時代をもたらしました。
日本は再び、7年後に向けて、大いなる高揚感の中にあります。
あたかもそれは、ヤンキー・スタジアムにメタリカの『Enter Sandman』が鳴り響くがごとくであります。
もう結果は明らかです。」
●・ロックの殿堂入りをはたしたモンスターバンド
メタリカとは1981年結成のロックバンドである。「スラッシュメタル四天王」の一角であり、ロックミュージックに多大な影響を与えたミュージシャンやプロデューサーに与えられる栄誉、「ロックの殿堂」入りもはたしている。
●・『Enter Sandman』とは?
安倍首相が演説で触れた彼らの楽曲『Enter Sandman』は、1991年のアルバム『Metallica』(通称:ブラックアルバム)の1番目に収録されている。
おどろおどろしい雰囲気のギターリフから静かに始まり、次第に演奏が激しさを増していく、サビの部分でボルテージは最高潮に達する。
●・安倍首相はなぜメタリカに触れたのか
その答えは9月22日にヤンキー・スタジアムで行われた、マリアノ・リベラ投手の引退セレモニーにある。
大リーグ最多セーブ記録を誇るリベラ投手が会場に入場するとき、メタリカが『Enter Sandman』を演奏していたのである。
リベラ投手をたたえ、そのとき感じた興奮を呼び起こすことで、ニューヨーカー、アメリカ人の心をつかもうとしたのではないだろうか。
それにしても、安倍首相は普段からロックを聞くのだろうか?
もしもそうなら、首相がおすすめするロックナンバーを聞いてみたい。
参照元:首相官邸 / スピーチ動画、news.com.au(英語)、Twitter @UNIVERSAL_INTER
▼メタリカ『Enter Sandman』(オフィシャルミュージックビデオ)
』
ウォールストリートジャーナル 2 013/09/27 7:12 pm
http://realtime.wsj.com/japan/2013/09/27/%E5%AE%89%E5%80%8D%E9%A6%96%E7%9B%B8%E3%80%81%E7%B1%B3%E5%9B%BD%E3%81%A7%E3%82%BF%E3%82%AB%E6%B4%BE%E7%9A%84%E5%A7%BF%E5%8B%A2%E3%81%A8%E7%B1%B3%E3%83%9D%E3%83%83%E3%83%97%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%81/?mod=WSJJP_hpp_MIDDLENexttoWhatsNewsThird
安倍首相、米国でタカ派的姿勢と米ポップカルチャーの知識を誇示
かつて安倍晋三首相が自らの殻に閉じこもっていたとすれば、今は明らかにそれを破っている。
ニューヨークを訪問中の首相は行く先々で演説を行い、まず自らの防衛政策に対する批判をけん制した。
その数時間後、今度は自らの経済政策を外国人投資家に売り込むとともに、ゴードン・ゲッコーから野球選手、メタリカまで、関連のあるなしにかかわらず米国のポップカルチャーを端々で引用した。
首相は25日、ニューヨークのホテル「ザ・ピエール」で行われた米保守系シンクタンク、ハドソン研究所主催の会合で、安全保障に貢献した“先見性のある”指導者に贈られるハーマン・カーン賞を授与した。
米国人以外では初の受賞で、これまでロナルド・レーガン元大統領、ヘンリー・キッシンジャー元国務長官、ディック・チェイニー前副大統領など米国の保守派指導者が受賞してきた。
首相は授賞式に集まった聴衆に向けたスピーチで、世界の治安を維持する上で日本の軍事的役割を拡大する必要性が高まっていることを長々と説明した。
「この時代、全てがつながっている。宇宙空間には国境がない。
化学兵器は国境を超える。私の国は(世界の安全保障の)鎖の強度を左右してしまう弱い一環であることなどできない」。
首相はこう述べた。
また、
「すぐそばの隣国に、軍事支出が少なくとも日本の2倍で、米国に次いで世界2位という国がある。毎年10%以上の伸びを20年以上続けている」
と語った。
名指しこそしなかったものの、「すぐそばの隣国」が中国のことを指しているのは明らか。
この発言により、中国をけん制するとともに、安倍政権の下で日本が過去の軍国主義に戻る可能性があるとの執拗(しつよう)な批判を一蹴した。
さらに、
「私を右翼の軍国主義者と呼びたいのであれば、どうぞ呼んでいただきたい」
と述べ、日本は
「地域、世界の平和と安定に今までにも増して積極的に貢献していく国になる」
と語った。
その数時間後、ニューヨーク証券取引所(NYSE)で行った演説ではギアを素早く切り替えた。
自らを招待してくれた相手に敬意を表し、スピーチは映画「ウォール街」への言及で幕を開けた。
「世界経済を動かす『ウォール街』。
この名前を聞くと、マイケル・ダグラス演じるゴードン・ゲッコーを思い出す」。
首相はこう語った。
それら聴衆の中に、マイケル・ダグラスやその架空のホワイトカラー犯罪について知らない人はまずいないだろう。
さらに、
「今日は、皆さんに、『日本がもう一度もうかる国になる』、23年の時を経てゴードンが金融界にカムバックしたように、『Japan is back』だということを話すためにやって来た」
と述べた。
また、スピーチ後半にも再び
「ゴードン・ゲッコー風に言えば、世界経済回復のためには、3語で十分だ。
『Buy my Abenomics』。
ウォール街の皆さんは、常に世界の半歩先を行く。
だから、今がチャンスだ」
と語った。
さらに、日本の復活を、米大リーグのニューヨーク・ヤンキースで19シーズンにわたってプレーしたマリアノ・リベラ選手にたとえる場面もあった。
「明日は、マリアノ・リベラ投手にとって、ヤンキースタジアムでの最終試合だ」
と首相は述べ、
「リベラのカットボールのように、日本が本来持つポテンシャルを思う存分発揮しさえすれば、復活できる」
と語った。
さらに、女性の社会への積極参加を促す取り組みついて触れた際には、NYSE初の女性会員となったミュリエル・シーバート氏や、米国の新たなメディアのリーダーである、リベラル系ニュースサイト「ハフィントン・ポスト」の創設者、アリアナ・ハフィントン氏の名前を挙げた。
しかし、演説が進むにつれ、ポップカルチャーに例えたスピーチは、難解度を増していった。
日本製の電気自動車向けリチウムイオン電池がいかに世界で普及しているかを説明した場面では、次のように述べた。
「次世代の自動車は、『インテル・インサイド』ならぬ、『ジャパン・インサイド』だ」
さらに、ゴードン・ゲッコーのセリフを言い換えて演説は終わりかと聴衆が思い始めたところで、究極の引用で締めくくった。
日本が2020年東京五輪開催をきっかけとする経済成長への期待で高揚感の中にあることを示す上で、リベラ選手の入場曲となっているハードロックナンバーを用いて次のように語った。
「あたかもそれは、ヤンキースタジアムにメタリカの『Enter Sandman』が鳴り響くがごとくだ。
もう結果は明らかだ」
記者: TOKO SEKIGUCHI
原文(英語):PM Abe Shows Off Hawkish Stance, Pop-Culture Knowledge
http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2013/09/27/pm-abe-shows-off-hawkish-stance-pop-culture-knowledge/
』
『
ロケットニュース24 3時間前
http://rocketnews24.com/2013/09/28/373286/
安倍晋三首相が演説でロックバンド「メタリカ」について言及
/ 首相「メタリカの『エンターサンドマン』のよう」
安倍首相は2013年9月25日に、ニューヨーク証券取引所で演説を行った。
その演説の最後に驚くべきことを口にしていた。
東京オリンピックの開催が決まった日本の今と未来について、首相は世界的なロックバンド「メタリカ」の名前を出して、次のように語ったのである。
●・安倍首相がメタリカを口にする
「49年前の東京オリンピックは、日本に高度成長時代をもたらしました。
日本は再び、7年後に向けて、大いなる高揚感の中にあります。
あたかもそれは、ヤンキー・スタジアムにメタリカの『Enter Sandman』が鳴り響くがごとくであります。
もう結果は明らかです。」
●・ロックの殿堂入りをはたしたモンスターバンド
メタリカとは1981年結成のロックバンドである。「スラッシュメタル四天王」の一角であり、ロックミュージックに多大な影響を与えたミュージシャンやプロデューサーに与えられる栄誉、「ロックの殿堂」入りもはたしている。
●・『Enter Sandman』とは?
安倍首相が演説で触れた彼らの楽曲『Enter Sandman』は、1991年のアルバム『Metallica』(通称:ブラックアルバム)の1番目に収録されている。
おどろおどろしい雰囲気のギターリフから静かに始まり、次第に演奏が激しさを増していく、サビの部分でボルテージは最高潮に達する。
●・安倍首相はなぜメタリカに触れたのか
その答えは9月22日にヤンキー・スタジアムで行われた、マリアノ・リベラ投手の引退セレモニーにある。
大リーグ最多セーブ記録を誇るリベラ投手が会場に入場するとき、メタリカが『Enter Sandman』を演奏していたのである。
リベラ投手をたたえ、そのとき感じた興奮を呼び起こすことで、ニューヨーカー、アメリカ人の心をつかもうとしたのではないだろうか。
それにしても、安倍首相は普段からロックを聞くのだろうか?
もしもそうなら、首相がおすすめするロックナンバーを聞いてみたい。
参照元:首相官邸 / スピーチ動画、news.com.au(英語)、Twitter @UNIVERSAL_INTER
▼メタリカ『Enter Sandman』(オフィシャルミュージックビデオ)
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