●24日、韓国・中央日報は「中国例外論を認めなければならない」と題する記事を掲載した。写真は天安門。
レコードチャイナ 配信日時:2013年9月25日 14時50分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=77162&type=0
韓国で米中関係の専門機関設立、「今後、中心は米中に」
=2014年に研究結果発表―韓国紙
2013年9月23日、朝鮮日報によると、韓国のソウル大学アジア研究所内に設置された米中関係研究センターが9月から正式に活動をスタートさせる。
同センターは韓国初の米中関係専門の研究機関となる。
24日付で国際在線が伝えた。
初代所長となるソウル大学政治外交学部の鄭在浩(チョン・ジェホ)教授は
「20世紀における朝鮮半島問題の中心的な関係が米ソであるとすれば、今後の中心的な関係は米中だ。
そのため米中関係の体系的な研究が急務となっている」
と話す。
中国の台頭は予想を上回るペースだとし、
「中国の国内総生産(GDP)は2010年に日本を上回り、この成長ペースが続けば、早
ければ2020年には米国をも上回ることになる」
と指摘した。
また、
「米中の戦略的競争の中心となる舞台は東アジア、特に朝鮮半島にな
韓国は米国との同盟関係にあると同時に、中国の戦略的パートナーであり、北朝鮮問題に協力して対応していくことになる」
と語った。
同センターは韓国や米国、中国から米中関係に関連するこれまでの研究資料を収集、データベース化し、2014年には研究結果を出版するという。
鄭教授は「専門家を招き、米中関係に関する勉強会を毎月実施していく」としている。
「中国にとっての米国」をテーマとした第1回勉強会が23日にソウル大学アジア研究所で開催され、中国共産党中央党校国際戦略研究センターの門洪華(メン・ホンホア)副主任が出席した。
』
この論は
「2020年には中国はアメリカを上回る、
よって今のうちに中国に擦り寄り、
アメリカとは距離をおいて、冷静に観察しないといけない」
ということを言っているということになる。
これでいいのだろうか。
ただ、反日と言う課題が同じだけで、かくも激しい動きをして大丈夫なのだろうか。
韓国と北朝鮮を除けば、アジアの周辺諸国は中国の台頭をシラーっと見ている。
なにか突っ込み過ぎのような感じがする。
特にアメリカがそれで「ハイハイ」とは納得しないだろう。
こうあからさまにアメリカと中国を比較して動きを決めようとする行為は本人はいいのかもしれないが、そうされるアメリカ側にとっては何とも不愉快なことになるだろう。
同盟関係があるからとはいっても、やっていいことと悪いことがある。
直接、韓国に当たることはないが、明らかにこれまでとは違って距離をおいて接してくることになるだろう。
それでも賭けた、という勇気は敬意に値するが、
少々バクチがすぎる
ように思えるが。
というより、アメリカの親日感情がどうにも面白くない、という単純な理由かもしれない。
どうも、アメリカ傘下にいることは尻の座りがよくない、といった歴史的な民族精神の問題なのかもしれない。
過去の長い歴史に培われた宗主国中国の下で精神的な安寧を再び得たくなった、というのが民族の心のあり方のしからしむるところかもしれない。
やはりそこが、なんとも歴史的に落ち着きを取り戻せる場所、ということなのかもしれない。
つまり、
中国が落ちていくときは、韓国もお供いたします、
ということなのだろう。
冷静にみれば、中国にもうバラ色の未来は残っていない。
そのくらいなことは韓国も充分にかっていることだろう。
分かっていてもそうしたいという、健気さなのだろう。
『
レコードチャイナ 配信日時:2013年9月26日 9時24分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=77184&type=0
「中国例外論」を認めなければならない
=西洋的な視点での中国評価は間違い―韓国紙
2013年9月24日、韓国・中央日報は
「中国例外論を認める必要がある」
と題する記事を掲載した。環球時報(電子版)が伝えた。
以下はその概要。
韓国知識人の間では最近、「中国解読法」が流行語になっている。
中国は複雑で独自の世界観があり、海外の基準で結論を下すことはできない、というものだ。
韓国ではこれまで西洋的な視点から中国を評価してきたが、われわれに必要なのは中国が独自の対処法を持つことを認めることだ。
つまり中国は「違う」のだ。
中国人の心中をのぞくためには、彼らが19世紀以降受けてきた苦難をまず理解することが必要だ。
中国人の潜在意識には「いじめられてきた」過去による心理的な傷がある。
韓国では最近、中国人の思考方法で中国を理解し、受け止めようとする人が少なくない。
しかし筆者は言いたい。
中国と付き合う中で、中国が強大だが低姿勢、弱腰で対応することはできないと。
尊重に値する対象にも「例外」はあることを中国に知らしめること。
それこそ強大で意欲ある国家なのだ。
』
中国盲信論、
「中国は韓国の神様です」
こうなるともう論理もなにもない。
「韓国異星人説」がすこぶる説得力を持つという不思議さがある。
『
朝鮮日報 記事入力 : 2013/09/05 11:29
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/09/05/2013090501421.html
「米国式世界秩序の終末に備えよ」
中国系ファンド代表が力説
「全世界に自らの価値を説破しようという米国の試みは、結局失敗するはずだ。
米国というリバイアサン(旧約聖書に登場する海の怪物)が崩壊した
その後に到来する無秩序時代に韓国がどう対応するか考えるべき時が来ている」
中国系ベンチャー投資ファンド「成為基金」(チョンウェイ・ベンチャーズ)の李世黙(エリック・リー)代表は4日、韓国のシンクタンク、峨山政策研究院で講演し、
「中東の混乱で分かるように、自由民主主義で世界を説破しようとした米国の試みは、米国の経済状況からみて維持が難しく、民族、宗教、地域の複雑な状況下で、結局は失敗することになる。
一国が普遍的な秩序を主張した、歴史的に非常に特殊な時代が終わろうとしている」
と述べた。
ベンチャー投資家として、上海を中心に活動する李氏は、しばしば論議を呼ぶ人物だ。
ニューヨーク・タイムズ、フィナンシャル・タイムズ、フォーリン・アフェアーズなどのメディアで
「中国共産党の体制が欧米の選挙を通じた民主主義よりも効率的だ」
との主張を展開してきたからだ。
李氏は米カリフォルニア大学バークレー校を卒業し、米スタンフォード大で経営学修士号、中国・復旦大学で国際関係、公共分野の博士号を取得した。
米国式の普遍主義が維持できなくなる理由として、李氏は世界の複雑性と中国の台頭を挙げた。
その上で、各国が自国の利害関係によって合従連衡を繰り広げる
「戦国時代」「無秩序の時代」
が訪れると予測した。
「世界の警察」としての米国の没落を主張する李氏は、中国の対外進出については、資源を確保するための利害に沿ったものにすぎず、「米国式覇権主義」にはつながらないと主張した。
李氏は
「一部の市民団体は、中国が資源のために独裁者を支援し、彼らと癒着していると主張するが、それは勉強不足だ。
中国はジンバブエのムガベ政権と関係が良好だが、同時に中国の外交官は反対勢力とも緊密に交流している」
と述べた。
李氏はナイジェリア、ミャンマー、スーダンのように政権が交代するか、分離独立、民主化の道を歩んでいる国が、大きな政治的変化の後でも中国との関係を維持し、むしろ関係が発展した点を証拠として挙げた。
「歴史的に中華主義を掲げてきた中国は、経済的浮上につれ、自分たちの秩序を強要する可能性はないのか」
との質問に対し、李氏は
「中国は歴史的に過去のギリシャがそうであったように、野蛮人を区別する自己中心性はあったが、米国のように相手を変えてしまおうという普遍性を前面に掲げたことはない」
と答えた。
中国の未来については、
「次の世代までは発展が続く。
現在問題になっている腐敗問題も3年以内に解決できる」
と指摘。
経済発展に伴う貧富の差、社会の混乱など不安要素はあるが、李氏はそれを
「学校に通う子どもがしばしば風邪をひくのと同じだ」
と形容し、
「そういう時期を経た子どもは体がはるかに健康になる」
と主張した。
』
こういう主張を素直に聞くように韓国がなってきたということは、
韓国の心理的アメリカ離れが加速し、親中化の動きが活発化している
ということであろう。
アメリカより中国をとる
という判断が常識的なものになりつつある韓国社会だということである。
「超大国」といえる基礎条件は3つである
①.食糧の自給自足ができること
②.エネルギーの自給自足ができること
③. 科学技術の自主開発展開ができること
この条件に見合う国は世界にはひとつしかない。
中国はこの3つのどれも当てはまらない。
よって中国は大国ではあるが超大国ではないし、軍事増強に努めているが日本にタイマンを張れるほどに強くもない。
不安定な大国であり、もしかした突然死する可能性も取りざたされる国でもある。
3条件だけに限定して考えてみても
「米国式世界秩序の終末」が早々に来るとはとても思えないし、
中国的秩序が世界に延びる可能性などまったく見当たらない。
とは分かっていても、
無駄だが未来にかけてみたい、歴史の古巣へ戻りたいという民族的心理
はわかりやすい。
正史主義は過去と未来がつながっている。
日本のように外圧でねじ曲げられたとき、それをプラスとして受け止め、一気に違う環境へ飛び移る、ということがなかなかできにくいのだろう。
【「底知らず不況」へ向かう韓国】
__