2013年9月17日火曜日

韓国建設業界、海外で来年200億ドル損失も:あまりにバカバカしい

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朝鮮日報 記事入力 : 2013/09/17 11:09
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/09/17/2013091701277.html

韓国建設業界、海外で来年200億ドル損失も

 SK建設の崔昌源(チェ・チャンウォン)副会長が11日、業績不振の責任を取り、理事会(取締役会)の議長を辞任し、韓国建設業界で不採算の海外工事に対する懸念が高まっている。

 過去4-5年にわたり、海外の工事入札現場では、韓国の建設会社同士が過当競争を繰り広げ、「ダンピング受注」が相次いだ。
 その後遺症が今年に入り表れ始めた格好で、事態は今後さらに悪化する可能性がある。

 SK建設は6月中間決算で営業損益が2618億ウォン(約241億円)の赤字となったが、その大部分がダンピング受注疑惑が指摘される海外の工事で発生したものだった。
 特に2011年に受注したサウジアラビア・ワシットのガスプラントで1500億ウォン(約138億円)、10年に受注したサウジのキングアブドラ研究センター住宅団地で500億ウォン(約46億円)の赤字を出した。
 いずれも予定価格の40-60%という安値で落札し、ダンピングが指摘された事業だ。
 同社は
 「海外工事の原価が予想より増大し、損失が膨らんだ」
と説明した。

 GS建設とサムスンエンジニアリングも海外の建設現場でのコスト上昇で業績が影響を受けた。
 GS建設はサウジアラビアなどの工事現場で多額の損失が生じ、今年第1四半期(1-3月)の営業損益が5354億ウォン(約492億円)の赤字となった。
 サムスンエンジも第1四半期の営業損益が2198億ウォン(約202億円)の赤字となった後、黒字転換できるとしていたが、第2四半期(4-6月)も887億ウォンの赤字を計上した。
 今年完成予定の米ダウ・ケミカルの塩素プラント、サウジのマデン・アルミニウムプラントだけで3000億ウォン(約276億円)を超える損失が生じた。
 その影響で、今年6月にGS建設の許明秀(ホ・ミョンス)社長が辞任し、サムスンエンジも先月、朴基錫(パク・キソク)社長が更迭された。

 20年以上にわたり、海外のプラント建設現場で勤務した大手建設会社の役員は
 「後発企業であればあるほど、実績を上げなければならず、安値で受注するケースが多かった。
 業界では安値で受注すれば損失が避けられなくても、安値で受注競争を展開することが多かった」
と指摘した。

 問題は海外工事をめぐり暗い見通しが示されていることだ。
 韓国建設産業研究院は11日に開かれた討論会で、来年に完成する海外建設工事が契約額ベースで過去最高の740億ドル(約7兆3900億円)となり、40億700万-195億6000万ドル(約4000億-1兆9540億円)の損失が発生するとの試算を明らかにした。

 同院はまた、海外での建設工事完成が来年に集中し、安値受注による損失、工事遅延による遅延補償金の支払いが持ちこたえられないほど深刻化することがあり得ると指摘した上で、
 「一部建設会社は1980年代初めの海外建設危機当時のように
 海外工事の損失で倒産する可能性がある
と警告した。

 同院のイ・ボクナム研究委員は
 「完成予定金額に対し1%の損失が生じただけで8000億ウォン(約736億円)を超える規模になる。
 潜在的リスクを診断し、損失を軽減するとともに、収益性を高めるための対応策を講じる必要がある」
と指摘した。


 どう考えても
 「あまりにバカバカしい」。
 ガキのお使いではあるまいし、大人のやることか!



朝鮮日報 記事入力 : 2013/10/19 09:03
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/10/19/2013101900567.html

ダンピング受注の影響じわり、サムスンエンジ大幅赤字

 サムスンエンジニアリングは2011年3月、サウジアラビアのシャイバ地区でガス田を建設するプロジェクトを受注したと発表した。
 総工費が27億6000万ドル(約2700億円)に達する超大型プロジェクトであり、同社は大いに期待していた。
 しかし、着工から2年半が経過し、完成が近づくと、ムードが一変した。
 設計変更、労働力と資材の確保困難に伴う工期遅延など、受注当初には予想できなかった問題が原因で、2000億ウォン(約184億円)の損失が発生した。
 同社関係者は
 「海外プロジェクトの規模が急速に増え、現場管理がうまくできなかった」
と話した。

 サムスンエンジの海外建設プロジェクトで損失が生じたのはシャイバガス田だけではない。
 同社が08年以降、海外で受注して工事を進めてきた事業は60件に達する。
 08年に12億9897万ドル(約1270億円)にすぎなかった同社の海外建設受注額は、
 09年には92億9207万ドル(約9090億円)へと7倍に増加。
 12年には105億ドル(約1兆270億円)を記録した。
 これら事業もシャイバガス田と同様の経緯をたどったため、かなりの損失を抱えている、というのが業界の見方だ。

 業界専門家は
 「中東地域でこれまでさほど経験がなかった超大型プロジェクトが相次いだことに加え、韓国の建設各社による入札競争の結果、安値で受注してしまったため、損失規模が膨らんでいる。
 サムスンエンジニアリングの場合、損失が工事代金の1%でも3兆ウォン(約2760億円)に達する」
と指摘した。

■業績ショックが業界全体に

 建設会社のダンピング入札に伴う海外工事の損失問題が再燃している。
 サムスンエンジは18日、今年第3四半期(7-9月)の売上高が1兆9445億ウォン(約1790億円)、営業損益が7468億ウォン(約689億円)の赤字だったと発表した。
 営業損益は第1四半期2108億ウォン(約194億円)の赤字、第2四半期887億ウォン(約82億円)の赤字に続き、3四半期連続で多額の赤字となった。
 今年の累積赤字は1兆463億ウォン(約1349億円)となり、既に1兆ウォン(約920億円)の大台を超えた。
 さらに第3四半期の営業損失は1週間前に証券会社が示した予想値(450億ウォン=約41億円)の17倍に達し、さらに業績が悪化するのではないかという懸念を生んでいる。

 サムスンエンジは今年4月、第2四半期の赤字決算を発表した際
 「一部の海外建設プロジェクトでコストが上昇する可能性があると判断し、コスト上昇要因をあらかじめ反映した」
と説明した。
 しかし、それでも第3四半期の営業損失は前四半期の8倍に膨らんだ。

 建設業界がこれまで隠してきた損失が次々と明らかになり、今後予定されるほかの大手建設会社の決算発表でも「業績ショック」が続くとの見方が有力だ。
 特に上半期に海外の建設現場でのコスト上昇により、多額の損失を出したGS建設、SK建設が「爆弾」として残っている。
 今年上半期に2618億ウォン(約241億円)の営業損失を出したSK建設は、サウジアラビア・ワシットのガスプラント建設現場、同国のアブドラ国王研究センター住宅団地プロジェクトで多額の損失を出した。
 これらプロジェクトは当時、予定価格の40-60%という低価格で落札され、「ダンピング」論争を巻き起こした。

 別の大手建設会社でも現場チェックの結果、数千億ウォン(数百億円)の損失発生が明らかになり、数年に分けて決算に反映させることを決めた。

■「損失爆弾」来年も継続か

 一部の大手建設会社は、第1、2四半期に多額の営業損失を記録し「損失要因をあらかじめ反映した」と説明した。
 しかし、実際の海外建設現場ではダンピング受注で追加損失が出る事業がまだまだある、というのが建設業界の一般的な見方だ。

 建設各社は韓国国内の建設景気が低迷したため、09年から11年にかけ、アラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビア、カタールなど中東市場で、予定価格の40%という安値で入札する「出血競争」を展開し、工事を受注した。
 しかし、収益性を十分に考慮せずに受注したこれら工事が昨年末以降完成し、損益が決算に反映され、多額の赤字につながっている。
 09-11年に韓国の建設会社が海外で受注した工事は総額1800億ドル(約17兆6000億円)規模だ。

 韓国建設産業研究院によると、来年完成する海外建設工事は740億ドル(約7兆2400億円)規模で過去最大で、少なくとも40億700万ドル(約3920億円)程度の損失が出る見通しだ。
 IM投資証券のイ・ソンイル研究員は「09-11年に受注した損失事業のうち、今年完成する工事は3分の1にすぎないため、来年も損失が続く可能性もある」と分析した。



朝鮮日報 記事入力 : 2013/10/19 11:10
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/10/19/2013101900803.html

【社説】海外ダンピング受注で共倒れする韓国の建設業界

 大手建設会社のサムスンエンジニアリングは第3四半期の営業損益が7468億ウォン(約689億円)の大幅な赤字となった。
 同社は第1、第2四半期にも合計で3085億ウォン(約284億円)の赤字を出しており、今期の累積赤字は1兆ウォンを超えた。
 同社の営業損失の大半は、アラブ首長国連邦(UAE)の石油精製プラントとサウジアラビアのガスプロジェクトなど中東地域のプラント建設事業で生じた。

 GS建設もUAEの石油精製プラント拡張事業を受注したところ、今年第1、第2四半期の営業損益が合計6946億ウォン(約641億円)に達したのに続き、第3四半期も赤字が見込まれている。
 SK建設、大宇建設など他の建設大手も海外プラント事業で大幅減益や赤字となっている。
 1980年代に中東市場に相次いで進出した韓国の住宅建設業者が安値受注競争を繰り広げ、共倒れしたさまを見ているようだ。

 今回の大手建設会社の危機も企業自らが招いたものだ。
 2008年の金融危機で韓国国内の建設景気が低迷するや、建設各社は活路を見いだすため、大挙して海外市場に参入した。
 その結果、2009年から11年の3年間で1800億ドル(約17兆6000億円)の海外工事を受注する成果を上げたが、その過程で韓国企業同士がダンピング受注競争を繰り広げることが多かった。
 建設各社は収益性を判断するのではなく、工事を受注することにばかりこだわったため、予定価格の半額にも満たない価格で落札した工事も数多くあるという。
 その後遺症に今苦しんでいる格好だ。

 海外建設事業の損失は、既に受注した工事が全て完成するまで増え続けることになる。
 建設会社はそれぞれ支出を引き締め、できるだけ被害を減らすべきだが、破綻建設会社を整理する作業もこれ以上先送りできなくなった。
 中長期的には建設業界が施工中心から脱却し、開発事業に関する計画、資金調達、完成後の施設運営まで総合管理できるように、競争力を高める方策を探らなければならない。
 さもないと、建設各社が過当競争で墓穴を掘る慢性病を治すことはできない。





【「底知らず不況」へ向かう韓国】


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