2013年8月30日金曜日

親中・離米で内乱のウワサが飛び交う韓国:漠とした不安が漂いつつある昨今

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 アメリカという抑えが外れることによって、有象無象の輩が跋扈しはじめた。
 これから韓国朝鮮ではなにがあってもおかしくない状況になってくる。
 主導権を握ったものが勝ち、といった風潮が出始めてくるかもしれない。
 この国、先が見えない状態にはいりつつある。 
 不安が漂いつつある民族心理、といったふうである。


朝鮮日報 記事入力 : 2013/08/30 10:37
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/08/30/2013083001112.html

【社説】内乱容疑の李石基議員、疑惑の行動を説明せよ

 左派野党・統合進歩党の李石基(イ・ソッキ)議員は29日朝、ようやく公の場に姿を現した。
 国家情報院(以下、国情院)が内乱陰謀容疑で李議員の自宅やその周辺に対する家宅捜索を始めてから丸1日が過ぎた後だ。
 李議員はまず
 「(自分にかけられた容疑は)国情院の想像力から生まれた小説だ」
として反論の口火を切った。

 李議員は主体思想派をルーツとする「京畿東部連合」の元メンバーを中心に「革命組織(RO)」を立ち上げ
 「北朝鮮が南浸した場合、通信施設や石油関連施設などを攻撃するための銃器を準備せよ
などと指示したとして、すでに逮捕状が出ている。
 この容疑は野党・民主党議員の間からも「衝撃的だ」という声が出るほど驚くべきものだ。
 李議員はもし自らにかけられた容疑が事実と異なるのであれば、当然のことながら直ちに強く反発し、反論すべきだ。
 ところが李議員はそのような行動は取らず、まずは行方をくらましてしまった。

 李議員は29日の会見でも自らの容疑について明確な説明をせず、国会で開かれた民主労働党の総会が始まる前に「国情院の謀略だ」などと一方的に主張するだけだった。
 また総会後、議員会館に向かう際にも、記者たちからの質問に同じ言葉を繰り返した。
 いらついた記者たちの間からは
 「国民が知りたがっていることは数多くあるのに、なぜ質問に答えようとしないのか」
と抗議する声も出た。

 李議員は国情院の捜査について「あきれてものも言えない」とコメントした。
 しかし国情院による今回の家宅捜索により、李議員の自宅から、故・金日成(キム・イルソン)主席の座右の銘として知られ、北朝鮮の憲法にも明記されている「以民為天」と書かれた額が発見され、しかも玄関の靴箱には1億4000万ウォン(約1240万円)もの現金があったことが明らかになった。
 その上、李議員は銃器を使って国の重要インフラへの攻撃を図った疑いもあるという。
 しかも李議員は一連の容疑や捜査結果が発表された直後、丸1日姿をくらました。
 このような人物が大韓民国の国会議員として今も在職している事実に国民は驚がくし、怒りを隠せない。

 李議員については
「ROの集会で北朝鮮の国歌『赤旗歌』が歌われた」
「韓国国内のインターネットを海外と結んでいるKTソウル恵化電話局と、首都圏に石油やガスを供給する京畿道の平沢物流基地への攻撃を計画した」
など、具体的な発言や行動などについてさまざまな内容が報じられている。
 李議員はこれら全ての疑惑について直ちに説明すべきだ。
 もし説明を先送りすれば、以前の同じような事件がそうだったように
 「国家情報院による容共操作(自分たちを共産党主義者にでっち上げている)」
などと逆政治攻勢に乗り出し「問題をうやむやにするための時間稼ぎ」を図っていると考えざるを得ない。
 北朝鮮に追従する「従北勢力」はかつて民主革命党事件、一心会事件、旺載山スパイ事件などの際にも「国家情報院による容共操作」と主張し、国情院の正門前で抗議行動に乗り出した。
 しかし一連の事件は全て裁判所で「明らかなスパイ事件」という判決が下されている。

 予想通り、韓国進歩連帯など20以上の左翼団体がすでに行動を起こし
 「国情院による内乱陰謀の捏造(ねつぞう)と公安による弾圧糾弾対策委員会」
を立ち上げた。
 この委員会に参加しているのは普段から
 「韓米同盟の破棄」「在韓米軍撤収」「国家保安法廃止」
などを主張し、北朝鮮の言動を擁護してきた団体ばかりだ。
 今後、彼らがどのような主張を掲げ、またどのような抗議行動を起こすかについては誰でもすぐ予想がつくだろう。



朝鮮日報 記事入力 : 2013/08/30 10:36
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/08/30/2013083001110.html

内乱陰謀:李石基議員「政治・軍事的に戦争準備を」
京畿東部連合の集会での対話内容は? 
本紙が録音記録を入手

 左派野党・統合進歩党の李石基(イ・ソッキ)議員は同党の主流派「京畿東部連合」のメンバーで構成されたRO(革命組織)の集会で
 「戦争に向けて準備しなければならない。
 政治的、軍事的な面での準備が必要だ」
とした上で
 「1人や2人の発言や決意ではなく、全国的なレベルで新たな未来を構築するための最終決戦に向けた決死的行動が求められている」
と述べた。

 本紙がこの集会の録音記録を入手しメンバーの発言内容を調べたところ、まず李議員は上記の発言に加え
 「数多くの曲折を乗り越えてわれわれは東部支部隊を結成した。
 米国の野郎たちと戦う大民族史の決戦期において、わが支部隊が先頭に立ってヤツらの謀略策動を粉砕し、さらには統一革命に向けた新たな段階で先頭に立って自らの役割を果たせば、これもまた名誉なことではないか」
 「全面戦ではなく極地戦、正規戦による全面戦ではない今のような状態は今後も引き続き展開されるだろう」
などとも訴えていた。

 集会では武装計画についても具体的に話し合われていた。
 中には自分たちを抗日武装闘争勢力に例えながら、その一方で韓国を「敵」と見なす矛盾した発言や、
 「南(韓国)で戦争が起こるような状況となれば、われわれは命懸けで闘争に望まねばならないだろう」
などの発言もあった。

 武器の製造や通信インフラの破壊など、具体的な方法についても議論が交わされた。
 京畿進歩連帯の李相昊(イ・サンホ)顧問は
 「銃は釜山に行けばある。爆弾の製造については、その能力のある人物がいれば推薦し、参加させればよい」
 「戦時状況などの重要な時期には通信や鉄道、ガス、石油などの輸送経路を遮断しなければならない」
と述べていた。

 李相昊顧問はさらに
 「(京畿道)平沢地域のようなケースでは軍事的な対応が必ず必要だ」
 「まだ正確な把握はできていないが、爆発物を製造する重要施設が必ずあるはず」
とも発言した。
 彼らがこの重要施設を現地で実際に調べようとした痕跡はすでに明らかになっている。
 李相昊顧問は平沢の石油タンクについて
 「ニッケル合金と90センチのコンクリートでできている」
とした上で
 「施設の警備は実のところそれほど厳しくはない。
 中に入って施設を破壊するのが最も効果的な方法だ」
と話した。

 京畿道党のキム・グンレ副委員長は
 「最近の急迫した戦争状況の中で、今やるべきことへの準備に取り組むことがわれわれにとって必要なことだ」
 「電気、通信などのインフラに攻撃を加えれば、敵に大きな打撃を加えられることなど、さまざまな意見が出た」
と発言していた。

 全国民主労働組合総連盟(民主労総)高陽・坡州支部のイ・ヨンチュン支部長は
 「米軍兵士の多くは(京畿道北部の)東豆川市に居住しているため、普段から米軍属の動きを鋭意注視するなど、日常生活の中で(米軍の動きを)把握できる体制が必要だ」
と主張した。
 統合進歩党のウ・ウィヨン元報道官は
 「きょうは情報戦が可能となる最低限の人員の数や、敵の通信網・道路網などをどうするかについて議論ができた」
 「結論は各自に任された仕事をしっかりと認識し、それぞれの場所で具体的に革命戦を準備すべきということだ」
と話した。


 朴政権が親中を明確に打ち出したいま、韓国は大きな転換を迫られている。
 時代と歴史のカジを切ろうとしている。
 となればそれのチャンスを逃すまじと魑魅魍魎が現れは消え現れは消えることになる。
 アメリカがいなくなれば韓国と北朝鮮は面と向かって対峙しなくてはならなくなる。
 内戦あり、内ゲバあり、の状況に突入することもありえる。
 ということは、国民の心理がなんとなくモヤモヤしたとらえどころのない大きな不安に覆われていくことになる。
 何しろ同じ民族となればガスの抜くところがなくなる。
 どこで折り合いをつけていいかがわからなくなってくる。
 とことんいくところまでいくしかないということになる。
 何でもありという近親憎悪が表面をおおう。
 どこまでいってもとどまることをしらない内ゲバになる。
 手を打てるところがないという地獄は底なしの不安に民族を落としこむ。
 これから、韓国が安穏な道を歩むなどとは、到底思えそうもない。
 一山も二山も激しい揺れがくるだろう
 その道を朴大統領が選び、それに国民が圧倒的な支持をささげたということでもある。


朝鮮日報 記事入力 : 2013/08/31 10:49
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/08/31/2013083100644.html

【社説】李石基氏らの韓国への敵対心と北への忠誠心

 左派系野党・統合進歩党の李石基(イ・ソッキ)議員が率いる「地下革命組織(RO)」は今年5月、ソウル市麻浦区合井洞のある宗教施設で秘密集会を開いたが、その場でのやり取りの模様を収めた録音記録が30日に国家情報院(国情院)により公表された。
 この録音記録には李議員をはじめとする出席者たちが韓国を「敵」と見なしていることや、また北朝鮮が韓国を攻撃する際、自分たちが先頭に立って国内の重要インフラを襲撃、破壊することなどを話し合っていた様子がはっきりと残されていた。
 出席者の多くは統合進歩党の党員だった。

 統合進歩党はこの録音記録が発表される前日の29日の時点では集会そのものを否定していたが、30日に記録が公表されると「李議員を講師として招き、情勢についての話を聞く場だった」と弁解した。
 李議員本人は30日午後に会見を開いたが、録音記録の内容については詳しい説明をせず「国家情報院による捏造(ねつぞう)だ」とした上で「自分は骨の髄まで戦争に反対する平和主義者だ」と訴えた。
 李議員はさらに「(戦争の準備をしようなどと)言ったことはない。自らの講演後に出た出席者の発言は、グループごとの討論で語られたものだ。自分はこの討論には参加していなかった」と主張した。

 しかし録音記録によると、李議員は集会で
 「現在の情勢は古い支配秩序を崩壊し、新しい段階へと向かう大激変期であり大転換期」
 「戦争の準備をしよう。政治的にも軍事的にも準備が必要だ」
などと呼び掛けており、さらに
 「米国野郎と戦う民族史の決戦期において、わが同志たちの部隊が先頭に立って自らの役割を果たせば、これもまた名誉なことではないか」
とも訴えていた。

 李議員は組織員たちに
 「すでに新しい形の戦争へと向かっているので、技術面での準備が必要だ。
 包括的かつ物質的な準備を整えよう」
 「全面戦ではなく極地戦、正規戦ではなく非正規戦の状態が今後展開されるだろう」
などと今後について語っていた。
 李議員の話が終わった後、組織員らは北朝鮮が韓国を先制攻撃した場合、自分たちが遊撃隊となって韓国を内部から崩壊させるための具体的な方策について話し合った。

 京畿進歩連帯の李相昊(イ・サンホ)顧問は
 「銃は釜山に行けばある。爆弾の製造については、その能力のある人物がいれば推薦し、参加させればよい」
 「戦時状況などの重要な時期には通信や鉄道、ガス、石油などの輸送経路を遮断しなければならない」
 「(京畿道)平沢地域のような場所では、軍事的な対応が必ず必要だ」
と発言していた。

 録音記録によると、彼らの議論は単なる言葉だけの段階ではなく、現場視察など具体的な実行計画を取りまとめるレベルにまで達していると見なさざるを得ない。
 李顧問は平沢の石油タンクについて「ニッケル合金と90センチのコンクリートでできている」とした上で「施設の警備は実のところそれほど厳しくはない。中に入って施設を破壊するのが最も効果的な方法だ」「中学生でもネットを通じて爆弾を作り人間を殺傷したことがあるので、脅迫することならできる。われわれが活用できる材料はいくらでもある」などとも話していた。

 一部には李石基氏らの言動について「誇大妄想」などと指摘する声もある。
 しかし事態はそう簡単なことではない。
 旧西ドイツが経済大国として発展し、豊かさを享受していた1970年代、当時の時代と市民社会から孤立していた極左集団は「バーダー・マインホフ」と呼ばれるテロ組織を立ち上げ、政府関係者の拉致・殺害やインフラの破壊を次々と行っていた。
 また日本でも誇大妄想に取りつかれた赤軍派が日本だけでなく世界を舞台に飛行機のハイジャック、一般市民への機関銃乱射、内ゲバ(仲間内での暴力抗争)などを続けていた。
 これらのケースを思い起こすと、李石基氏グループの精神病的な言動も軽く見過ごすわけにはいかないだろう。
 韓国社会を敵と見なし、銃と爆弾を使って通信ラインや石油貯蔵施設を破壊するため事前に現場を視察するという行動は、彼らの精神状態が1970年代の極左集団と多くの点で共通していることを示しているはずだ。

 李議員は
 「北朝鮮は全ての行為が愛国的で、称賛すべきものだが、われわれ(南)は全ての行為が反逆だ」
とも語っていた。
 このような考えを持つ人物が韓国の国会議員を務め、それも国会未来創造科学通信委員会に所属していたのだ。
 李議員は自らの立場を利用し
▲.電力供給が中断した際の放送・通信分野における対応マニュアル
▲.韓国型発射体(ロケット)の早期開発関連の報告書
▲.宇宙開発事業の詳細なロードマップ-などの資料を政府に要求し、実際にその多くを入手した。
 国会は李議員がここ1年間に議員としてどのような資料を受け取ったのか、あらためて調べるべきだろう。

 かつて主体思想派の幹部だったことでも知られる人権活動家の金永煥(キム・ヨンファン)氏は
 「北朝鮮は私にも政界に進出するよう指示していた。
 そのため李石基氏が国会議員になったのも北朝鮮に指示によるものかもしれない」
とコメントしている。
 李議員は国会議員になる前、統合進歩党の候補者を選ぶための予備選挙では、不正行為をしてでも国会議員になろうとする強い執着を見せていた。
 与野党はこの予備選挙での不正に基づき、李議員の議員資格について審査を行うことになっているが、この審査も1年以上にわたり放置されたままだ。
 その間に李議員は国会議員という立場を最大限利用し、今や部下たちにも「戦争準備」を指示するほどの立場にまで上り詰めた。
 李石基集団は単なる精神病者の集まりではなく、韓国社会の破壊を目指す武装集団だ。
 政界は彼らから韓国社会を守るために何をすべきか、今こそあらためて考えるべきだ。



朝鮮日報 記事入力 : 2013/08/31 10:53
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/08/31/2013083100662.html

内乱陰謀:逮捕メンバーに公共機関トップも
「石油タンク破壊せよ」発言の李相昊・京畿進歩連帯顧問

 今年5月12日、野党・統合進歩党の京畿道党幹部の会合で、石油貯蔵施設など国の基幹施設に対するテロを行うことを主張した市民団体・京畿進歩連帯の李相昊(イ・サンホ)顧問(逮捕済み)が、地方の条例に従って設立された地方公共機関の責任者を務めていることが分かった。
 李相昊氏はこの会合で「平沢にある石油貯蔵施設の中に入って施設を破壊するのが最も効果的な方法」などと発言していた。

 李相昊氏は現在、水原市社会的経済支援センターのセンター長を務めている。
 同センターは2011年9月に水原市の条例によって設立され、今年2億6000万ウォン(約3000万円)の国費・市費の支援を受けている地方公共機関。
 李氏の容疑が事実と確認されれば、月額200万ウォン(約17万6700万円)以上の基本給を政府予算の中から受け取っている公共機関のトップが、国家転覆という犯罪の中心メンバーとして活動していることになる。

 李相昊氏は同センターの設立当初からセンター長を務め、現在も在職している。
 李氏はセンターの公式サイトのあいさつ文で
 「陰になる所がなく、人と人との関係で共感と感動が伝わる支援センターを目指したい」
と述べている。

 李氏がセンター長に選ばれたのは2010年の地方選挙の際、野党・民主党と、統合進歩党の前身である民主労働党が野党共闘を訴えて選挙協力を進めたことがきっかけになった、と野党関係者は話す。
 当時、水原市長選挙では、民主労働党の候補が立候補を辞退し、民主党候補への一本化が実現した。
 このときに野党候補は共同地方政権構成で基本的に合意し、民主党の廉泰英(ヨム・テヨン)候補が水原市長に当選すると、民主労働党の関係者十数人が水原市の関係機関で要職に就いた。
 水原市社会的経済支援センターは廉市長の当選後に設立され、李氏が初代センター長に就任した。

 水原市の関係者は
 「李氏が進歩政党出身という事実は知っていたが、身元調査を含む正式な過程を経た人事。
 センターの業務は社会的企業の支援で、政党の活動とは関係がなく、実際に李氏が政治色を表に出したことはなかった。
 このような事態になり困惑している」
と話した。

 捜査当局の関係者は
 「京畿道内の市・郡には野党出身者が首長を務めている地方自治体があり、今回の内乱陰謀容疑に関わっている京畿東部連合系の人物が、そうした地方自治体の公共機関や市民社会団体の責任者を務めているケースがある」
と指摘した。
 李氏もこのうちの一人というわけだ。

 28日に国家情報院(国情院)の家宅捜索を受けたキム・グンレ統合進歩党京畿道党副委員長が会長を務める団体「河南アジェンダ21」は、2012年には河南市の予算から1億6000万ウォン(約1400万円)の支援を受けていたという。

 この日公開された統合進歩党の京畿道党幹部会合の録音記録で、李相昊氏は最も過激な発言を連発していたことが確認された。
 録音記録の中で李氏は「銃は釜山に行けばある」「爆弾製造能力のある人物がいれば推薦し、参加させればよい」などと発言している。また同氏は「鉄道は統制施設を破壊するのが最も効果的な方法」「物理的な打撃を効果的に加えるためには、そこに勤務する人々をわれわれ側に抱き込むことが非常に重要となる」などとも主張した。

 国家情報院はこれまで李氏に対し、集中的に内偵を行ってきた。
 李氏に対する内偵は、今年1月に同氏が自分を尾行する男性に気付いたことで明らかになった。
 李氏は30代の男性が自分を何度も尾行していることに気付き、追い掛けて「お前は誰だ! なぜ私を尾行するのか」と問い詰めて小競り合いになったところを市民に通報され、2人そろって警察に連行された。
 警察での事情聴取の際、この男性は自身の身分を隠していたが、数日後に国情院が、同院の職員であることを認めた。

 このとき李氏は
 「国情院の職員が早朝に自分がプールで泳いでいるところを撮影したり、車や徒歩でぴったりと尾行したりして、自分を脅かした。
 尾行に抗議すると暴行された」
として国情院を相手取り損賠賠償請求訴訟を起こした。
 これに対し国情院は
 「国家保安法違反などの容疑を裏付けるために合法的に公務を執行しただけで、仮に暴行があったとしても、これは正当防衛に当たる」
と反発した。

 28日に内乱陰謀容疑で逮捕された李氏について、国情院側は
 「李氏に対する1月の尾行は、今回の内乱陰謀容疑をめぐる1次捜査だった」
と説明した。
 李氏を尾行した際、国情院は裁判所から、あらかじめ通信傍受許可を得ていた。



朝鮮日報 記事入力 : 2013/08/31 10:51
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/08/31/2013083100648.html

内乱陰謀:李石基議員、軍事機密入手を試みていた

 統合進歩党の李石基(イ・ソッキ)議員(51)が昨年から、韓国国防部(省に相当、以下同じ)に対し、20-30件の機密資料の提出を要求し続けていたことが30日までに分かった。

 李議員は、米軍基地移転・防衛費分担金・戦時作戦統制権(統制権)などに関する資料を要求し続けたが、これについて国防部は、外部に公開済みの資料に限って提供したことを明らかにした。

 李議員は今年5月「革命組織(RO=Revolutionary Organization)」の秘密会合で「米国のやつを追い出そう」と発言した。
 李議員らは、目的を果たすため、実際に米軍関連の機密資料を入手しようとしていたものと推測されている。

 また昨年9月、李議員はKBSに対し
 「2001年からの12年間にKBSの韓民族放送(北朝鮮や中国・ロシアなどで暮らす韓国系住民のためのラジオ放送)に出演した、脱北者のリストを提出してほしい」
と要求した。
 李議員が、出演した脱北者のリストをどのような目的で使おうとしていたのかについては、分かっていない。
 しかしこのリストが従北(北朝鮮に追従する)関連団体や北朝鮮に流出した場合、その脱北者や家族が危険にさらされる可能性も排除できない。
 KBS側は「脱北者の身辺の安全を考慮し、資料は提出しなかった」と語った。

 一方、李議員など「RO」メンバーの内乱陰謀容疑を捜査中の国家情報院(国情院)が、李議員などの容疑を立証するために確保した録音記録の量は、A4用紙で約5000枚分になることが分かった。
 今年5月にソウル市麻浦区合井洞で開かれた会合の録音記録(約20枚分)が最近公開されたが、この記録は全体のごく一部にすぎない。

 水原地裁は30日、内乱陰謀などの容疑で事前拘束令状が請求されている李議員について、逮捕同意要求書を水原地検に送った。
 法務部は、大統領の裁可を得た後、要求書を国会に送る予定だ。

 また水原地裁は、28日に逮捕された同党のホン・スンソク京畿道党副委員長、イ・サンホ京畿進歩連帯顧問、ハン・ドングン元水原市委員長についても拘束令状を発布した。
 この3人には
▲.韓国の国憲紊乱(びんらん)を目的とした内乱陰謀
▲.主体思想の学習による利敵同調および利敵表現物取得
-などの容疑(国家保安法違反)がかけられている。
 同地裁の柴振国(シ・ジングク)令状専担判事は「3人の容疑は確かなもので、逃走および証拠隠滅の恐れがある」として拘束令状を発布した。

 国情院は30日午後、同党のウ・ウィヨン元スポークスマンのワンルームマンション(ソウル市永登浦区汝矣島)を家宅捜索し、さらにキム・グンレ京畿道党副委員長などを順次召喚、取り調べる方針だ。






【「底知らず不況」へ向かう韓国】


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