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朝鮮日報 記事入力 : 2013/08/18 08:05
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/08/18/2013081800115_2.html
日本にさえ遠く及ばない韓国系銀行の海外支店網
最近米国の支店に赴任した韓国の銀行の駐在員は、韓国大企業の現地法人の資金担当者を訪ねた。
「金利を上乗せするので、現地法人の預金をぜひとも当行へ」
と営業をかけたが、現地法人の担当者は
「多額の外貨を常に出し入れするのに、韓国系銀行は管理能力がない。
金利を上乗せするとしても必要ない」
とその場で断った。
韓進重工業は今年初め、フィリピンのスービック造船所の運営資金1億ドル(約100億円)をフィリピンの現地銀行から調達した。
金利も年1%台後半という好条件だった。
韓国の銀行の海外支店には余力がなく、金利も年4%以上と現地銀行よりはるかに高いからだ。
1967年に韓国外換銀行を設立して以降、
韓国の市中銀行の海外進出が本格化してから46年の歳月
が流れた。
しかし、現地在住の韓国系住民や韓国企業ばかりを相手にする閉鎖的な営業戦略は変わっていない。
金融分野でもサムスン電子のようなグローバル企業が必要だというスローガンばかりがむなしく響き、成功モデルはない。
こうした状況が続けば、世界的な金融機関の出現どころか、
韓国企業や韓国系住民までも韓国の銀行に背を向けてしまう。
■韓国企業、外資系銀行に2兆ドル預金
金融研究院によると、2011年末現在でサムスン電子、現代自動車など韓国の20大企業の海外法人が外国の銀行に預けた外貨建て預金は200億ドル(約2兆円)に達する。
金融研究院は
「韓国の大企業は現地の資金決済需要などを満たすため、海外法人に外貨を留保しているが、
大部分は韓国系銀行の海外支店ではなく、現地銀行に預けている」
と指摘した。
金融研究院が推定した200億ドルという数字は、11年末現在で132カ所ある韓国系銀行の海外支店の預金残高を合計した243億ドル(約2兆4300億円)に迫る。
一方、韓国の銀行は11年末現在、171億ドル(約1兆7100億円)を外国の銀行から借り入れている。
外貨資金の不足を補う必要があるからだ。
逆に言えば、韓国系銀行が海外に進出した韓国企業を顧客として獲得しさえすれば、資金調達費用を大幅に節減できることになる。
しかし、サムスン電子、現代自動車など大企業は、現地銀行に資金管理を任せている。
海外勤務経験のあるサムスン関係者は
「韓国系銀行の海外支店の現実を見れば、到底取引はできない」
と話した。
理由は二つある。
①.第一にシステムの不在だ。
世界各地に進出した韓国の大企業は、各法人ごとに常に資金の出し入れが発生し、法人間の資金取引も多い。
外国の銀行はこうした取引を即時に仲介すると同時に、一時的な残余資金も適切に運用し、収益を生むシステムを備えている。
しかし、韓国の銀行はそれができない。
外国の銀行よりも金利を上乗せし、定期預金を集める程度が関の山だ。
②.第二に人材の問題がある。
韓国の銀行は海外赴任をまだ特例と考えている。
韓国国内で苦労したので、そのご褒美として海外に赴任させるといった具合だ。
このため、海外に赴任した行員はこれまでの営業のやり方を踏襲するだけで、外国企業や韓国の大企業に対する営業には関心を示さない。
韓国企業関係者は
「英語が一言もできない銀行の海外支店長もおり、韓国から出張に来た自分たちの役員を案内するのが主な仕事だ」
と皮肉った。
システムと人材の裏付けがないため、韓国系銀行の海外支店網は世界的な銀行に比べ、みすぼらしい限りだ。
銀行の総資産、利益、行員数に占める海外店舗の割合を示す「多国籍化指数」は、韓国の銀行では昨年末現在で平均3.8%にすぎない。
HSBC(64.7%)、UBS(76.5%)など世界的な銀行だけでなく、先進国の中で国際化が最も遅れている日本の銀行にも劣っている。
日本の三菱東京UFJ銀行でも29%だ。
日本の銀行は日本企業との取引程度は確保しているが、韓国の銀行は韓国企業にすら無視されている点が好対照だ。
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「日本にさえ遠く及ばない韓国系銀行の海外支店網」というのはいい表現だ。
「日本には遠く及ばない」とは書かないし書けない。
韓国人のプライドが許さないのだろう。
歴史をちゃんとみるほどの目があれば、やはり「日本には遠く及ばない」となるだろう。
歴史を直視できない目では「日本にさえ遠く及ばない」とならざるを得なくなる。
【「底知らず不況」へ向かう韓国】
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