2013年7月13日土曜日

「朴正煕元大統領は『生まれてくるべきでなかった』」:「本音を言っちゃいけねえよ」2



●12日夕、国会内で院内スポークスマン辞職の記者会見を終え、会見場を後にする洪翼杓議員(民主党)。洪議員は12日、自らの「(朴正煕元大統領などは)生まれるべきではなかった」発言について謝罪した。


サーチナニュース 2013/07/13(土) 13:50
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0713&f=politics_0713_006.shtml

朴大統領と安倍首相は「『鬼胎』の子孫」
…韓国野党幹部が発言

  韓国野党の幹部が朴槿恵大統領と安倍晋三首相について、『鬼胎』という言葉を用いながら「生まれてくるべきではなかった」と発言したことから、韓国で波紋が広がっている。

  韓国メディアによると、民主党の洪翼杓院内報道官は11日、国会の記者会見で、
 「ある本に『鬼胎』という表現があった。
 生まれてきてはならない人が生まれることを意味する」
と説明しながら、日本帝国主義が建国した満州国というかいらい国に、朴大統領の父の朴正熙と安倍首相の祖父の岸信介がいたと指摘。
 「皮肉にも鬼胎の子孫が韓国と日本の首脳にいる。朴大統領と安倍首相だ
と発言した。

  さらに、朴大統領と安倍首相の行動は似ているとも述べ、
 「ともに歴史の真実を否定し、未来へ向かわず旧時代的だ」
と主張した。

  この発言を受け、大統領府の報道官は12日、
 「大統領を選んだ国民に対する冒とくだ」
と非難し、与党セヌリ党は国会日程を中止にした。
 騒動に発展したことから、洪議員は同日
 「不適切な発言についてお詫びする」
と謝罪し、院内報道官を辞任した。

  しかし13日には、洪議員が今年4月に「ツイッター」に書き込んだ内容が新たに問題視された。
 洪議員は4月22日、自身のツイッターに
 「朴正熙は軍隊を使って大統領職を奪い、
 その娘である朴槿恵は国家情報院と警察組織を使って大統領職を盗んだ
と述べ、昨年末に行われた韓国大統領選挙は無効だと訴えていたという。



朝鮮日報 記事入力 : 2013/07/13 10:10
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/07/13/2013071300454.html?ent_rank_news

朴正熙元大統領めぐる発言で政界またも紛糾
「生まれるべきではなかった」

 韓国野党第1党の民主党で院内スポークスマンを務める洪翼杓(ホン・イクピョ)議員が、朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領などについて「生まれるべきではなかった」と発言した問題で、韓国政治がまたしても紛糾している。
 洪議員は自分の発言の責任を取って院内スポークスマンの職を辞任したが、国会のスケジュールは中断した。

 韓国大統領府(青瓦台)は12日午前、李貞鉉(イ・ジョンヒョン)広報首席自身が
 「国会議員が言ったとは思えないほどの暴言にして妄言。
 自由民主主義に対し真っ向から挑戦している」
と批判した。
 また、与党セヌリ党は緊急の最高委員会議を招集し
 「洪議員の党職辞任と謝罪、キム・ハンギル民主党代表の謝罪がない場合、国会のスケジュールを中断する」
として、各種会議への出席をボイコットした。

 この影響で、南北首脳会談対話録閲覧のための事前準備会議、公共医療機関「晋州医療院」の問題を話し合う国政調査、加湿器殺菌剤被害救済法案を話し合う公聴会などの日程が全て停止した。
 「発するべきではなかった言葉」が原因で、国政上重要な各種の懸案が軒並み後回しにされたわけだ。

 こうした与党側の対応に、民主党からは「国家情報院(国情院)の大統領選介入疑惑をめぐる国政調査という局面を打開するための戦略」という声が上がっており、こうした見方はそれほど間違ってもいないという。
 とはいえ、洪議員の発言が極めて「まずかった」せいで、民主党のこうした主張も肩身が狭くなった。

 暴言問題は韓国政界に以前から存在していたが、最近はこれが一層頻繁になっている。
 先の第18代国会では、一部議員が同僚議員から「ぞんざいな政治用語禁止の誓約書」まで書かせようとしていたほどだ。
 にもかかわらず、昨年の総選挙と大統領選挙では、再び「朴槿恵(パク・クンヘ)の女郎」「ペク・ソンヨプ(将軍)は民族の反逆者」などの暴言が飛び出した。
 セヌリ党もまた、大統領選挙で野党側の候補一本化を「エイの○○(不要なもの、くみしやすい相手という意味)」になぞらえ、さらに「文在寅(ムン・ジェイン)候補・安哲秀(アン・チョルス)候補に投票したら民主主義の逆賊」と発言して逆風に見舞われた。

 昨年2度の選挙で暴言のために苦しんだはずの民主党は、最近も
 「選挙はそもそも無効だという闘争が提起されることもあり得る」
 「国情院長、こんなおかしなやつがどこにいるか」
と言ったり、朴槿恵大統領に向かって
 「燕山君(朝鮮王朝第10代国王。暴君だったといわれる)と何が違うのか」
と言うなど、危険水位を超えていた。
 さらに、今回の洪議員の発言により、自分で自分の足を引っ張ることになった。

 とはいえセヌリ党も、国会審議をストップさせたままにした場合、同様に批判の声が上がる可能性は高いとみられる。
 相手の暴言を自分のチャンスと考え、政略的に利用しようとしている、という声が上がるはずだからだ。
 また、南北首脳会談対話録の閲覧や国情院の大統領選介入疑惑に対する国政調査は、真実を確認しない限り次の段階には進み難い、という側面もある。



朝鮮日報 記事入力 : 2013/07/12 12:17
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/07/12/2013071201373.html?ent_rank_news

「朴正煕元大統領は『生まれてくるべきでなかった』」
野党幹部が語る

 野党・民主党の洪翼杓(ホン・イクピョ)院内スポークスマンが11日、故・朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領について「生まれてくるべきでなかった人」という意味の「鬼胎」と表現し、物議を醸している。
 大統領府と与党セヌリ党はこの発言が明らかになるや、直ちに「国民に対する冒涜(ぼうとく)だ」として、民主党を非難した。

■民主党院内スポークスマンが朴正煕元大統領を非難

 洪氏はこの日午前、党の政策会議が終わった後の記者会見で『岸信介と朴正煕』という本を引用し
 「あの本には『鬼胎』という表現がある。生まれてくるべきでない人が生まれたという意味だ。当時、日本帝国主義が建国した満州国というかいらい国家に、鬼胎の朴正煕と岸信介がいた」
と述べた。
 日本の安倍晋三首相の母方の祖父に当たる岸信介氏は、A級戦犯とされた人物で、後に首相を務め、朴正煕元大統領と親しい関係にあった。
 洪氏はさらに
 「皮肉なことに、鬼胎の子孫である朴槿恵(パク・クンヘ)大統領と安倍首相が韓国と日本の最高指導者となっている」
と語った。百
 科事典などによると「鬼胎」とは本来「幽霊から生まれた子ども」を意味し、これに例えて、心の中にひそかに恐れを抱くことを「鬼胎を抱く」という。

 洪氏は朴大統領と安倍首相の行動が似ているとして
 「歴史の真実を否定し、未来に向かって歩もうとせず、古い時代に逆戻りしようとしている。
 安倍首相は露骨に日本の軍国主義の復活を叫び、朴大統領も最近の行動を見ると、維新共和国(維新体制=朴正煕政権時代後半の独裁体制)の復活を夢見ていると思える」
と語った。

■大統領府・セヌリ党のスポークスマンと対立

 洪氏の発言が伝わるや、大統領府やセヌリ党のスポークスマンたちが一斉に反発し、民主党を非難した。
 大統領府の李貞鉉(イ・ジョンヒョン)広報担当首席秘書官は、大統領府の記者室に入るなり、洪氏の発言について
 「われわれ(大統領府)は国民の衣食住の問題について夜も寝ずに心配している。
 最近、大統領選挙をめぐる不平不満やでたらめな話が特定の政党で出ているが、結果を受け入れることも一つの素養であり、リーダーの資質だと思う」
と述べた。
 民主党で最近、朴大統領をめぐるさまざまな話が出回っているが、これを「不平不満」や「でたらめな話」として、同党の大統領選候補だった文在寅(ムン・ジェイン)議員などを念頭に「リーダーとしての資質が欠けているのではないか」と批判したのだ。
 また、政争にはなるべく関わらない方針の大統領府が「実名を出してもよい」と表現したが、これは洪氏の発言をめぐる問題について、民主党と真っ向から対決することを辞さないという意味だ。

 李秘書官が記者室を出てから間もなく、大統領府は金杏(キム・ヘン)報道官を記者会見場に向かわせた。
 金報道官は記者会見の場で
 「限度を越えた発言に対し遺憾に思う。これは大統領を選んだ国民に対する冒涜だ」
と述べた。
 また、セヌリ党もキム・テフム院内スポークスマンを通じ
 「到底口にできないような内容の詭弁(きべん)だ。
 民主党は洪氏の発言が党としての主張なのかどうかを明らかにするべきだ」
と主張した。

 洪氏のこの日の発言については、民主党内部でも「あまりにも行きすぎだ」と懸念する声が出ている。
 最近、国家情報院(国情院)による選挙介入事件をめぐり、民主党側の批判が強まっているが、洪氏の発言は限度を越えたものだというわけだ。
 民主党の関係者は
 「明快な発言もいいが、大統領経験者に対する恨みつらみのような表現はむしろ、国民からそっぽを向かれることになりかねない」
と話した。
 一方、洪氏は11日夜、記者たちの携帯電話にメールを送り
 「本に書いてあることを引用したまでだ。大統領に対する個人攻撃と受け取られたのなら遺憾だ」
と主張した。


 韓国ならありそうなことで、そのありそうなことが起こっただけのことに過ぎない。
 「でもねえ、政治なんだから本音を言っちゃあいけない」というのは常識だろうに。



【「底知らず不況」へ向かう韓国】



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