2013年5月16日木曜日

無策無能な韓国政権にかわる日朝関係:韓国外交部と中国外務省の温度差

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朝鮮日報 記事入力 : 2013/05/16 08:35
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/05/16/2013051600476.html

安倍首相の側近訪朝、対北朝鮮協調から離脱した日本

 安倍晋三首相の最側近に当たる飯島勲・内閣官房参与が突如北朝鮮を訪問したことが北東アジアに微妙な波紋を広げている。
 韓国政府は15日、日本政府に飯島参与がどんな資格、目的で訪朝したのかについて説明を求めた。
 米国政府も飯島参与の訪朝を注視している。
 今回の訪朝は、韓米首脳会談で北朝鮮に対する政策協調を確認した直後に日本が「単独行動」に走ったもので、韓国の朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が推進している「韓半島(朝鮮半島)信頼プロセス」に好ましくない影響を与えるのではないか、との懸念の声も一部から上がっている。

■日朝の利害関係一致?

 日本メディアは、支持率の高い安倍首相が日朝交渉再開に乗り出す可能性に北朝鮮指導部が期待していると報じた。
 共同通信は「民主党政権に対する期待が大きかったが、結局は何もできずに終わってしまった。
 小泉純一郎元首相も保守的傾向が強い人物だった」とする北朝鮮消息筋の見方を伝えた。

 専門家は飯島参与の訪朝について、北朝鮮による日本人拉致問題の解決が目的とみている。
 安倍首相はこれまで拉致問題の解決を強調している。
 7月の参院選を控え、支持率を高められる「材料」となるためだ。

 しかし、拉致問題は数十年間解決できていない問題である上、日本が国際的な対北朝鮮制裁から離脱するかのような印象も与えるにもかかわらず、北朝鮮との対話に乗り出したのは異例と受け止められている。
 安倍首相は最近まで、北朝鮮のミサイル基地に対する先制攻撃に言及し、北朝鮮のミサイル攻撃に備えるため、東京都心に迎撃用のパトリオット・ミサイルを配備した。

 このため、今回の日朝対話の背景には、北東アジアで孤立の道を歩む日本と北朝鮮の利害関係が一致したのではないかとの分析も聞かれる。
 韓国の国策シンクタンク関係者は
 「飯島氏の訪朝は、韓米中が北朝鮮問題で協力を強化する中、歴史問題で非難を浴びた日本が外交的な逃げ道を探るために投げたけん制球ではないか」
と評価した。

 外交官ではない水面下の対話ルートである飯島参与を派遣することで、できるだけ外交摩擦を避けながら、北東アジア情勢を日本に有利な形でリードするのが狙いとの見方だ。

 日本との対話が北朝鮮の意図とも合致するとの見方もある。
 東国大のキム・ヨンヒョン教授は
 「北朝鮮が対米関係の好転の望めない状況で、対日関係で対話の流れをつくり、米朝関係を打開するプロセスではないか
と指摘した。
 北朝鮮の労働新聞は15日
 「(日本統治時代に)わが人民が受けた精神的、物的被害は古今東西で比較にならないほど最大最悪だった。
 (日本は)国家的犯罪について謝罪し、補償を行うべきだ」
と報じ、日朝対話に名分を与えた。

■孤立する日本、突破口は見いだせるか

 安倍首相は2002年に内閣官房副長官だった当時、小泉元首相に同行し、平壌を訪問した経験がある。
 このため、安倍首相が訪朝する可能性を指摘する声もある。
 南北関係が最悪な状況にある中、日朝対話が進めば、韓国政府の対北朝鮮政策に好ましくない影響を与えるとみられる。

 ソウルの外交筋は
 「韓国がせっかく米国、中国の了解を得て、主導権を握る形で北朝鮮に圧力をかけているにもかかわらず、日本の単独行動で韓半島信頼プロセスの柱である国際協調に深刻な悪影響を与える可能性がある」
と警戒した。
 同筋は
 「1990年の金丸信氏による訪朝と日朝国交正常化に向けた動きで、韓国の対北朝鮮政策が骨抜きになった状況が再現されるのではないか」
とも指摘した。



朝鮮日報 記事入力 : 2013/05/16 08:33
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/05/16/2013051600475.html

【社説】安倍首相側近の極秘訪朝と日本の突出外交

 安倍晋三首相の側近である飯島勲・内閣官房参与が14日に訪朝した。
 安倍首相は15日、国会で飯島氏の訪朝について尋ねる野党議員の質問に対し「ノーコメント」とした上で
 「日本人拉致問題などを解決するために(日朝)首脳会談が重要な手段なら、当然会談を考えるし交渉もしなければならない」
と答弁した。
 飯島氏はかつての小泉内閣で首相の政務秘書官を務めた人物で、2002年と04年に当時の小泉純一郎首相と共に平壌を訪問している。

 韓国政府は
 「日本政府から飯島氏の訪朝について事前に何も聞いていない」
と発表した。
 また、14日に来韓した米国務省のグリン・デービス北朝鮮担当特別代表(6カ国協議首席代表)も「初めて聞く話だ」とコメント。
  その一方で、韓米両国政府は「飯島氏の訪朝は韓米日3国の対北朝鮮協調体制とは関係ない」との立場も示している。
 今月2日に米国を訪問した日本の古屋圭司・拉致問題担当相はあるセミナーに出席した際
 「日本は(日本人拉致問題などで)主体的に行動しなければならず、この点は米国も理解している」
と述べた。

 韓米両国はこれまで北朝鮮による日本人拉致問題について、日本がこの問題を解決するため北朝鮮と独自に接触することを問題視したことはない。
 日本政府にとってこの問題は、ほかのいかなる政治的な懸案よりも優先すべき人道的問題だからだ。
 しかし、これまで日本と北朝鮮はこの問題を事実上の国交正常化交渉とからめて話し合ってきた。
 北朝鮮の労働新聞は飯島氏が訪朝した翌日の15日「日本は(過去の日本帝国主義による)国家的犯罪を謝罪し、補償すべきだった」と主張した。
 北朝鮮が日本との国交正常化交渉で期待することは、これが実現した場合に受け取る巨額の現金であり、この点は北朝鮮もすでに明言しているわけだ。

 日本は北朝鮮による核開発やミサイル開発に対し、韓米日の中では最も強硬な立場を示してきた。
 その日本が、韓米首脳が「北朝鮮の挑発行為には見返りを与えない」と表明してわずか数日後に飯島氏を訪朝させた。
 日本人拉致問題が日本国内で占める政治的な意味合いと重要性を考慮しても、日本がこの時期に韓米日3カ国の協力体制から離脱するかのような動きを示すのは、7月に予定されている参議院選挙と関係がありそうだ。
 安倍首相と与党自民党は7月の選挙で勝利し、平和憲法を改正して再武装を推進する意向をこれまでも公然と訴えてきた。

 安倍首相は日本帝国による侵略戦争を否定するだけでなく、旧日本軍による生体実験部隊を連想させる「731」という数字が書かれた自衛隊訓練機の操縦席に座り、親指を立てて記念撮影を行った。
 このような行動を平気で取る安倍首相が自らの側近を極秘に北朝鮮に送ったのを見て、韓国政府と国民が
 「日本は北朝鮮を利用して韓国に圧力を加えようとしているのではないか」
という疑いを持つのは当然のことだ。
 米国も、日本が対北朝鮮政策での韓米日の協力体制を混乱させ、中国との協力関係まで崩壊させかねない今の状況を、内心では不満に思っているはずだ。
 「安倍の日本」が北東アジアを徐々に危険な状況へと追い込んでいる。


 昨年、任期終了間際の李民博が天皇発言を含む反日姿勢に転じ、親中国態度を明確化した。
 その時から、韓国に代わって「日本と北朝鮮の関係問題」がメデイアの遡上に上っていた。
 しかしその後、この問題は北朝鮮のミサイル問題などでイザコザがあって、下火になっていた。
 が、それがひとまず終了した今、
 この「日朝関係修復」が再び浮上してきた、
というわけである。
 新たに政権の座についた朴政権は、アメリカにとっては無能無策の一途に尽き、何の期待もできないシロモノであることが分かってきた。
 そこで出番が日本に回ってきたというわけである。
 日本は「拉致問題解決」といいうワイルドカードがあり、名目上はこれだけで日朝関係は道筋をつけることができる。
 またそのことで、過去に小泉純一郎・金正日会談が行われた経緯から、安部首相は首脳会談に乗り込むことができる。

 アメリカとしては日本の勝手な行動という名目で、これを見ているが、
 日本という外交経験が豊かな国の選択肢は願ってもないものである。
 もしかしたら、表面上とは別にウラで日米が手を組んでいたことも考えられる。
 そこまでいかなくても、 
 「日本の判断で自由にやってくれ」
という黙認の形でアメリカは意図的に日本の北朝鮮接近を後押ししていたかもしれない。
 外交というのはそのくらいの駆け引きはあたりまえにあるものである。
 日本が北朝鮮との窓口を開くか、そしてそれにアメリカがどうからんでくるのか、これからの展開がみものである。
 そして、間違いなく言えることは、
 日本は明らかに中国とは関係を希薄化し、
 韓国とは縁を切りはじめた、
ということである。
 これから韓国はどんどん日本の外交からはカヤの外に置かれていくだろう。


サーチナニュース 記事入力 : 2013/05/17 08:57
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/05/17/2013051700399.html

「安倍首相側近の訪朝はプラスにならない」
韓国外交部が批判
中国「緊張緩和のきっかけになることを望む」

 韓国政府は16日、日本の飯島勲・内閣官房参与の訪朝について
 「北朝鮮への対応をめぐる協調体制にプラスにならない」
として批判した。

 外交部(省に相当)の趙泰永(チョ・テヨン)報道官はこの日の定例記者会見で
 「韓国政府は北朝鮮に対し、韓国・米国・日本はもとより国際社会が緊密な協調体制を維持することが重要だと考える。
 そのような観点から、飯島氏の訪朝はプラスにならないと思う」
とコメントした。

 安倍晋三首相の側近中の側近として知られる飯島氏は今月14日、突然北朝鮮を訪問し、15日には朝鮮労働党の金永日(キム・ヨンイル)書記(国際担当)などと面会した。
 日本メディアは飯島氏が18日まで北朝鮮に滞在する見通しだと報じた。

 一方、中国外務省の洪磊報道官は、飯島氏の訪朝について
 「このような接触が、朝鮮半島の緊張緩和や、朝鮮半島をめぐる問題の解決を図る上でプラスになり、地域の平和や安定をもたらすきっかけになることを望む」
とコメントした。

 韓国外交部:「安倍首相側近の訪朝はプラスにならない」
 中国外務省:「緊張緩和のきっかけになることを望む」
 この温度差は何を意味するのか?
 韓国の無力さがことあるごとに出てくる昨今である。
 もはや、韓国の存在価値がなくなりつつあるということなのだろうか。



レコードチャイナ  配信日時:2013年5月17日 14時0分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=72389&type=0

事前通告なき訪朝、日本の動きに中国の反応は「特に懸念なし」か―中国メディア

 2013年5月16日、朝鮮中央テレビによると、北朝鮮を訪問中の飯島内閣官房参与が金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長と会談した。
 金委員長は、金正恩第1書記に次ぐ序列2位とされている。

 飯島氏は前日の15日、朝鮮労働党の外交トップにあたる金永日(キム・ヨンイル)書記とも会談しており、日本人拉致問題などについて話し合ったとされ、17日にも北朝鮮を後にするとみられる。
 同氏の訪朝には「事前通告がなかった」として米韓両国が懸念を示している。
 「北朝鮮の非核化」を最優先目標とする各国の足並みが崩れれば、北朝鮮が国際包囲網を揺り動かすきっかけになりうるからだ。

 しかし、中国の反応は少々異なっている。
 中国の朝鮮半島問題特別代表・武大偉(ウー・ダーウェイ)氏は15日、
 「テレビで飯島氏訪朝の事実を知った。
 日本の目的は不明だ」
としたものの、外交部の洪磊(ホン・レイ)報道官は16日、
 「関係各所による接触が現在の北朝鮮情勢の緊張を緩和し、北東アジア地区の平和と安定をもたらすことを望む」
と述べ、日朝関係改善に期待を寄せた。

 中国各方面の専門家は以下のようなコメントを寄せている。

●.「飯島氏を派遣した安倍首相の意図はあくまで内政問題に関するものであり、外交問題ではない」(楊伯江(ヤン・ボージアン)/中国社会科学院日本研究所日本外交研究室)
●.「日本の政治家の日和見主義的な一面が再び見られる」(宋暁軍(ソン・シアオジュン)/中国国営TV局・中央電視台軍事評論員)
●.「日本は北朝鮮に対し、なんら影響力を持っていない。
 今回の特使派遣は、日朝間のこう着を打開する目的だろう」(洪琳(ホン・リン)/中国国際放送報道センター)
●.「安倍首相は北朝鮮というカードを用いて、7月の参院選でポイント稼ぎを図っているのだろう」(高洪(ガオ・ホン)/ 中国社会科学院日本研究所)

 いずれも今回の訪朝による影響は、日朝間問題に限定されたものであるとの見解を示している。


 「事前通告なき訪朝、日本の動きに中国の反応は「特に懸念なしか」
って言うのはどういうことだろう。
 客観的にみると、
 韓国は完全に中国に「バカにされて」いると映る
のだが。
 中国は韓国にほとんど全く「何も期待していない」風に見える。
 かくもバカにされて、それでも尻尾を振って中国にすり寄ろうとする韓国の姿はあまりににもブザマに思えるのだが。


サーチナニュース 2013/05/17(金) 10:21
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0517&f=politics_0517_006.shtml

飯島氏の訪朝、日朝首脳会談の地ならしか=中国報道

  安倍晋三首相の政策顧問、内閣危機管理特別担当顧問の飯島勲氏は14日午後、北朝鮮の高麗航空の航空機で平壌に到着した。
 北朝鮮外務省の日本との外交事務を担当する金哲浩アジア局副局長が空港で飯島氏を迎えた。
 中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

  現在、韓国と米国、さらに中国も北朝鮮に制裁を行っている。
 日本はこの情勢下で安倍首相の腹心を平壌に派遣した。
 アナリストは、
 「日本の措置は、急速に失われる北朝鮮への影響力を取り戻すために切り出したカードだ」
と分析したほか、一部の専門家は、
 「これは安倍首相が7月の参議院選挙に向けて進めた危険なコマだ」
と語った。

  日本国内では、
 「飯島氏の内閣における地位を考慮すると、今回の訪朝は拉致問題のほかに、より大きな成果を手にする可能性も否定できない
と分析されている。
 これは段階的に国交正常化交渉に入る可能性もあるということだ。

  安倍首相は参議院予算委員会で、
 「必要があれば日朝首脳会談を開くこともありえる。
 過去にも成功の先例がある」
と語った。
 情報によると、安倍首相は訪朝により日朝関係の改善を図る意向がある。
 飯島氏は、安倍首相の訪朝に向けた地ならしをしているというのだ。

  飯島氏の今回の訪朝については韓国はおろか米国さえ事前に通知されていなかった。
 日本の特使と北朝鮮の高官による会談は、米国を驚かせているようだ。
 ソウルを訪問中のグリン・デービース米政府特別代表(北朝鮮担当)は同日、記者から飯島氏の訪朝問題について質問された際に、「聞いていない」と表明した。



 


【「底知らず不況」へ向かう韓国】



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