2013年5月5日日曜日

世代を問わず広がるハングルの略字化現象:小学校から大学まで

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朝鮮日報 記事入力 : 2013/05/05 08:39
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/05/05/2013050500071.html

世代を問わず広がるハングルの略字化現象
インターネットから始まった「ハングルの略字化」
小学校から大学の答案まで

「夕方会社が終わってから一杯飲んだよ」「アンデ」「モガ?」「ケンチュナンデ」…。会社員のソン・ミジンさん(37)が交流サイト「フェイスブック」に書き込んだ文章だ。
「アンデ」は「アンドゥエ(駄目)」、「モガ」は「ムォガ(何が)」、「ケンチュナンデ」は「クェンチャヌンデ(大丈夫だけど)」と書くのが正しいとは知っているが、習慣になってしまった。
ソンさんは
「習慣的に書いていたため、チーム長に提出する報告書にまでそのように書いてしまい自分でもとても驚いた」
と話した。

ソンさんにこのような癖がついたのは、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を使い始めてからだった。
速く書き込みたいとき、二重パッチム(終声を二つ重ねて表記すること)のためにシフトキーを押したり、合成母音のために母音のキーを2回押したりするのが面倒になった。
携帯電話ユーザーも「ss」(アルファベットは原文のハングルを置き換えたもの、以下同じ)と表記しなければならない場合、「s」と省略するケースが多い。
携帯電話がテンキー入力の場合、子音を二重に打つためには「s→h→ss」と選択しなければならないからだ。
母音は省略してしまい子音だけで表記することもある。
子音(二重パッチム含む)と母音で文字を構成する訓民正音の原則が崩壊している。
注].訓民正音:15世紀に世宗大王が新しい文字体系としてハングルを制定した際、それを解説した書物

■全世代に広がる「ハングルの略字化」

スマートフォン〈多機能携帯電話端末〉向け無料通話・チャットアプリ「カカオトーク」を頻繁に利用する主婦のキム・ジョンファさん(33)も、「クレ(そう)」のかわりに「kr」とだけ書く。
急いで返信しなければ、次々と他のメールが入ってくるため、気持ちが焦ってしまうからだという。
キムさんは「初めは子どもたちが使う表記法だと思っていたが、何度も使っているうちに楽に感じられるようになった。
それに、なんとなく若返った感じもする」と話した。
「略字化」の現象は、かつては「宇宙語」のように若者にだけ現れていたが、現在では全世代に拡散している。
一定時間内に処理すべき情報が増加し、
 文字が「互いに意味だけ通じればいい」というレベルまで省略されるようになったわけだ。
会社員のキム・ジョンスさん(42)は
「主に大人だけが集まるインターネットのコミュニティーサイトでも「hdd(フドルドル、怖くて震える様子)」「tch(タクチョ、黙れの意)」という表記が普通に見られるようになった」
と話した。

■「公的言語」の領域にまで浸透

このような「市中の言語」は今や公的言語にまで領域を広げている。
最近、国立国語院は全国の小・中・高校の児童・生徒たちが紙に書く文字の中から11万7955個の単語を収集・分析する「青少年言語の実態、言語意識全国調査」を実施した。
最大頻度の隠語には母音を省略した単語が上位10位のうち8個も入っていた。
「bb2(バイバイ)」が1位、「sg(スゴハセヨ、お疲れさま)」が3位、「sb(ののしり言葉)」が4位だった。
さらに「b0(バイ、別れるときのあいさつ)」が5位、「ssbののしり言葉)」が6位、「bs(ピョンシン、ばかの意)」が7位、「js(チェソン、申し訳ない)」が8位、「nn(No no、駄目)」が10位という順だった。
インターネット用語ではない書き言葉でさえも文字の省略化現象が起きているわけだ。

ソウルのある大学教授は
「期末試験の答案用紙やリポートにも母音を省略したり、絵文字のようなものが入ったりした文章を書く学生が増えている」
と話した。
「セム(ソンセンニム、先生)、これを書くのはhdd(大変)でした。js(すみません)、sg(お疲れさまです)」
といった具合だ。
この教授は
「そのリポートには『tch(黙れ)』と書いて返却した」
と話した。
このような現象はすぐに学位論文にまで現れるとの見方もある。

■「意思疎通を妨げる可能性も」

「隠語」はたいてい世代間のコミュニケーションを妨げるが、最近の現象は「階層間のコミュニケーション」を妨げるという分析もある。
崇実大国文科のチョ・ギュイク教授は
「最近の文字の省略化現象は従来のように世代ごとに分かれているのではなく『SNS勢力圏』と『非勢力圏』を分ける役割をしている」
と話した。
年齢によってこのような言語の理解度が分かれるのではなく、ツイッターのようなSNSを利用しているかどうかが理解度に決定的な違いを及ぼすという。

思考とコミュニケーションに悪影響を及ぼすという意見も多い。
平沢大ピアソン心理相談院のチャ・ミンホ院長は
「多くの意味を文字に縮約しているため、自分の意見を表現する際にも正常な思考パターンではなく、縮約された形で伝達する傾向が現れている。
これが相手にきちんと伝わらないと『話が通じない』と考え関係が断絶しがちになる」
と話した。


 中国では。


レコードチャイナ 配信日時:2013年7月25日 20時40分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=74486&type=0

<中華ボイス>
「本土では文明が失われた」中国の繁体字、半数が理解できず―香港俳優


●19日、中国・香港の有名な俳優である黄秋生氏はこのほど、「中国本土で繁体字を使っても、半分の人しか理解できない。中国文明は本土ではすでに失われている」と繁体字でネットに意見を書き込んだ。資料写真。

 2013年7月19日、日本人にとっても身近な存在の漢字。
 発祥の国である中国の本土で現在使用されているのは、1960年代に国が制定した従来の漢字を簡略化した「簡体字」。
 現在ではほとんどの地域がこの「簡体字」を使用しているが、今でも一部の地域は昔ながらの「繁体字」を使っている。

 香港の有名な俳優アンソニー・ウォン(黄秋生)氏はこのほど、
 「中国本土で繁体字(台湾や香港、マカオで主に使用されている字体、中国本土では簡体字が使われている)を使っても、半分の人しか理解できない。
 中国文明は本土ではすでに失われている」
と繁体字でネットに意見を書き込んだ。




【「底知らず不況」へ向かう韓国】


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